虎のハマちゃんがポジション争いに殴り込む。阪神沖縄春季キャンプの「宜野座組」で4日、今年初のシート打撃が行われ、浜田太貴…

虎のハマちゃんがポジション争いに殴り込む。阪神沖縄春季キャンプの「宜野座組」で4日、今年初のシート打撃が行われ、浜田太貴外野手(25)が“チーム1号”でアピールした。昨年末、ヤクルトから現役ドラフトで移籍したプロ8年目。昨季レギュラーが固定できなかった左翼や練習中の一塁など、幅広い出場機会へ虎視眈々(たんたん)。歴代成功してきた阪神の現役ドラフト組に続く活躍を目指す。

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迷いなくフルスイングしたバットから、強烈な打球が飛んでいった。今春キャンプで初めて行われたシート打撃。期待の高卒2年目右腕・今朝丸の直球を、浜田が右翼芝生席へとたたき込んだ。

「もうどんどん振っていこうと思っていたので、それに結果が付いてきた。アピールできたので良かったかなと思っています」

ヤクルト池田監督の代名詞「ブンブン丸」を継承した右の長距離砲。29日の先乗り合同自主トレのフリー打撃では“宜野座1号”を放ち、今度は“チーム1号”。新戦力が虎党の心をつかんだ。

この日は椎葉からも右越え三塁打をマークし、逆方向への長打が目立った。飛距離の秘密は「右手」にある。「右手の返しというか押しというか。ヘッドを寝かさずに立ってるからかなと思います」。今オフは3年連続で元ソフトバンクの内川聖一氏(43)の自主トレに参加。「右の押しのことをちょっと教えてもらったり、左肘のことだったり」と、NPB右打者史上シーズン最高打率を誇る同氏のアドバイスを、しっかり結果につなげている。

阪神は昨季左翼のレギュラーを固定できなかった。浜田もメンバー争いの一員だが、今キャンプのシートノックでは一塁で練習を積み、幅広く出場機会を伺う。この日は久しぶりに左翼の守備に就いたが、小幡の飛球を捕れず。「あれは…エラーっすね(笑い)。エラーしちゃったっす。久しぶりで、びっくりしました。小幡に『あんな打球打つなよ』と言いましたけど」とちゃめっ気も見せた。

阪神の現役ドラフト組は大竹、漆原、畠と活躍を続けてきた。初めての野手となるが「そうですね、結果残したいです」と続く意気込みだ。釣りが好きな「虎のハマちゃん」が、熾烈(しれつ)なレギュラー争いで早速アピールした。【磯綾乃】

◆浜田太貴(はまだ・たいき)2000年(平12)9月4日生まれ、北九州市出身。明豊では2年夏に甲子園8強進出。18年ドラフト4位でヤクルト入団。19年9月25日中日戦でプロ初出場。20年9月20日広島戦で球団史上最年少で先頭打者本塁打をマーク。25年オフの現役ドラフトで阪神移籍。今季推定年俸1600万円。177センチ、81キロ。右投げ右打ち。

▽阪神小谷野打撃チーフコーチ(浜田について)「ともとバッティングがいい選手だと知っているので。方向関係なく入りますから。パコーン! って。そこは、ヤクルト時代から知ってるので。いいものを見せてもらいました」

▽ヤクルト吉田スコアラー(浜田について)「敵になったら怖いんじゃないですか。振れるし。外野1つ阪神は埋まってないという印象はあるんで、そこに振れるバッター、ホームランを打てるバッターが入るなら怖いですよね」

▽巨人萩原スコアラー(浜田について)「新天地で気合入ってるなって感じますし、それがプレーに表れている。なかなかいかついホームランでしたよね。逆方向に打てる右バッターで魅力だと思います」

▽阪神今朝丸(シート打撃で打者5人と対戦。浜田に本塁打を被弾)「あまり自分の思った通りには投げられなかった。ブルペンが良くても、打者が立ったら力んでしまうところがあるので。段階を踏んで、いい投球ができるように」

▽阪神木下(シート打撃で打者6人と対戦し、内野安打1本と1四球)「感覚がよかった。腕がちゃんと上がってくるからきれいに腕を振れている。実戦、オープン戦で失点してちゃダメ。気持ちを入れないと」