記者会見で強行出場する意向を示したリンゼイ・ボン(C)Getty Images アルペンスキー界のレジェンドのリンゼイ・…

記者会見で強行出場する意向を示したリンゼイ・ボン(C)Getty Images

 アルペンスキー界のレジェンドのリンゼイ・ボン(米国)が、左膝の前十字靱帯(ACL)を完全断裂する重傷を負いながらも、現地時間2月6日に開会式を迎えるミラノ・コルティナ冬季五輪へ強行出場する意向を示していると、米メディアが相次いで報じた。

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 米ニュースサイト『People』は、ボンが直近のW杯女子滑降でのクラッシュ後にMRI検査を受け、左膝のACLが「完全断裂」と診断されたことを伝えた。一方で同メディアは、ボンがそれでも五輪出場の意思を変えていないとし、3日に行われた記者会見での「痛みはあるが、挑戦をやめる理由にはならない」という談話を伝えている。

 アクシデントに見舞われたのは1月30日、スイス・クランスモンタナで行われたW杯女子滑降。高速でのジャンプ後にバランスを崩して転倒し、コース脇のネットに激突した。米紙『New York Post』はこの場面を「キャリアの中でも最も危険なクラッシュの一つ」と表現。ヘリコプターで病院に搬送される事態となり、五輪直前の大怪我に衝撃が広がった。

 しかし、ボンは五輪出場を前提に調整を続ける構えだ。『People』によれば、ボンは「これは私にとって最後のオリンピックになるかもしれない。だからこそ、簡単に諦めるつもりはない」と語ったという。現時点では滑降を主戦場に想定し、膝の状態を見極めながら最終判断していく方針とされる。

『New York Post』は、専門家の見解として「ACL断裂のまま高速系種目に出場するのは極めてリスクが高い」と指摘する一方、「筋力と装具で安定性を確保できれば不可能ではない」との声も紹介。ボン自身も最大の懸念として「膝そのものよりも、再び全力で突っ込めるかという精神面」を挙げているとした。

 ボンはこれまでの冬季五輪で金メダル1個、銅メダル2個を獲得した名スキーヤー。2019年に一度引退したが、右膝の人工関節手術を経て、競技復帰した。今季はワールドカップで2勝と結果を残し、41歳で五輪代表の座をつかんだ。

 女子滑降は8日に実施される。米メディアは今回の決断を「常識外れだが、彼女らしい」と評しており、怪我と年齢という二重の壁に挑む姿勢が、出場すれば自身5度目となる五輪の大きな注目点となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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