◇米国男子◇WMフェニックスオープン 事前(3日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd…

ルーキー中島啓太は米国で高い壁に挑んでいる

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 事前(3日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

前週「ファーマーズインシュランスオープン」で今季3試合目にして初めて4日間を戦ったからこそ、中島啓太には見えてくるものがあった。「下の方にいてバーディを1個獲っても、全然順位が上がらない。中間、(全体の)半ばくらいにいるのも難しいです」。DPワールドツアー(欧州ツアー)から昇格1年目で違いを実感するのは、トップクラスを追いかける選手層の厚さ。優勝スコア以上にカットラインの高さに驚いている。

予選通過でまず一歩を刻んだ前週は64位フィニッシュ。新天地での滑り出しは順調とはいかない。それでも、「試合のレベルの高さとか、そういうのはかなりタフですけど、やってることはタフ(つらいこと)ではないと思います。コースと向き合って、練習もたくさんできている。ゴルフ漬けというか、それがやりたくて来ていますし、やっぱり楽しいというか…」。高い壁に挑む日々の充実感が上回る。

“スタジアム”16番も体感

欧州ツアーからの切符をつかむのも2年かかった。さらにステージが上がって、簡単にうまくいくとは思っていない。「やり続けることが大事。挑戦して挑戦して、我慢していたら、僕にもたぶん“ああいう”チャンスも来ると思う」と言ったのは、同じルートからPGAツアー3シーズン目を迎えている久常涼のことだ。

2つ年下の“先輩”とは、2戦目の「ザ・アメリカンエキスプレス」で一緒に練習ラウンドを回って衝撃を受けた。「ビックリしました。なんか…メッチャうまかったです、ホントに」と笑って続ける。「だいたい(ショットが)ピンに行くし、池があるホールのドライバーショットも“点”で打ってくる。相当、練習やってるんだろうなって」

今週は松山英樹の優勝もテレビで見ていたトーナメント

アマチュア時代から知っているからこそ、早々に海外ツアーへ打って出た23歳の成長度合いも分かる。「僕も練習ラウンドでは打てなくはないかもしれない。でも、(プレッシャーのかかる)試合で打つためには、もっともっとやらないといけない」。久常の先にある松山英樹の大きな背中、今週は予選ラウンドで同組に入った平田憲聖とのライバル関係、日本ツアー時代から盟友だった金谷拓実との切磋琢磨…。同じ日本勢だけでも刺激をくれる存在がこれだけいる。「すごく充実しているアメリカ生活だと思います」と何度もうなずいた。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)