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参加者たちはみんな真剣そのもの
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さらに挑戦する「きっかけ」としての場
令和7年度JVA(日本バレーボール協会)エリートアカデミー年末合宿が昨年12月25日から28日まで、和歌山を中心として実施された。この合宿中、何度も耳にしたのが「ここで完成させる場所ではない」という言葉だった。
短期間の合宿で劇的な変化を求めるのではなく、将来につながる“きっかけ”を持ち帰ってもらう。その姿勢は、合宿全体の設計からもはっきりと伝わってきた。
指導に耳を傾け、トライ&エラーを繰り返す
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将来の日本代表へとつなげるために
JVAエリートアカデミー事業は、ヤングエイジからの一貫指導を軸に、将来の日本代表へとつながる選手を発掘・育成することを目的に実施されている。シニア代表だけでなく、各年代の代表活動までを一つの流れとしてとらえ、早い段階から代表事業に触れる機会をつくっている点が特徴だ。
年末合宿に参加するのは、夏に行われたオーディション合宿を経て選ばれた選手たちである。春先の募集、書類選考を経て、男女各30名ほどが夏の合宿に参加し、体力測定や実技を含むプログラムで評価が行われる。その中から認定選手が選出され、年末合宿には男女各15名ほどが集まる。加えて、前年度の認定選手で現在は中学1年生となった選手も参加し、小学6年生と中学1年生が同じ環境で活動する。
取材をしていて印象的だったのは、「今、うまいかどうか」で選手を判断していない点だ。小学6年生という発育段階では、成長のタイミングは一人一人で大きく異なる。「準認定」だから可能性がない、という考え方はされておらず、技術だけでなく、運動能力や体力、集団生活での行動なども含めた「将来性」という視点がとられている。
仲間たちと、どんな刺激がえられたのだろうか
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学び、吸収する姿勢を重視
実際、これまでにもバレーボール経験の浅い選手や、他競技の経験者の参加もあったが、他競技の経験者は体の使い方を理解するスピードが速く、新しいことを貪欲に吸収していく様子が見られた。競技歴の長さ以上に、「学ぼうとする姿勢」が重視されている理由が理解できる場面だった。
年末合宿のもう一つの特徴が、カテゴリーを越えた編成だ。小学生と中学生が同じ空間で練習し、生活をともにする。中学1年生が少し年上の立場として振る舞い、小学6年生がその姿を見て学ぶ。誰かが教え込むのではなく、自然な関係性の中で刺激が生まれている様子が印象に残った。
指導内容も、難易度の高い技術に偏ってはいない。プレーの土台となる基礎や、バレーボールにおける「当たり前」の考え方をていねいに確認する時間が多く設けられている。また、プログラムの一部として、元日本代表選手やVリーガーが指導にあたるセッションもあり、トップレベルを知る立場からの言葉が選手たちに投げかけられていた。
プレー以外の部分に時間が割かれている点も、この合宿の大きな特徴だ。時間を守ること、集団で生活すること、周囲に気を配ること。そうした行動を「しかられるから守る」のではなく、「将来、日本代表として活動する場面ではどうなるのか」という具体的なイメージと結びつけて伝えている。競技力と生活態度を切り離さない姿勢は、一貫していた。
夏のオーディション合宿では、栄養講習や歯科講習も行われている。アスリートにとって、食事と歯が重要であることを、専門的な視点から学ぶ機会が用意されているという。技術や体力だけでなく、自分の体をどう管理するかという視点を、早い段階から持たせようとする意図が感じられた。
「きっかけ」は宝物。これからの挑戦に期待
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今の結果よりも、この先の挑戦を
この合宿で、何かが劇的に変わるわけではない。だが、ここで受けた刺激を持ち帰り、それぞれの環境でどう生かしていくか。その積み重ねこそが、将来につながっていくのだろう。
エリートアカデミーは、結果を約束する場所ではなく、挑戦への入り口をつくる場所。取材を通して見えたのは、そうした一貫した育成の姿勢だった。
取材/島原隼人
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