<虎番が見た>超人エールに勇気100倍だ。WBC日本代表の阪神佐藤輝明内野手(26)が3日、糸井嘉男スペシャルアンバサダ…
<虎番が見た>
超人エールに勇気100倍だ。WBC日本代表の阪神佐藤輝明内野手(26)が3日、糸井嘉男スペシャルアンバサダー(44)から「世界で暴れろ」指令を受けた。
大学の先輩でもある同氏が臨時コーチとして沖縄・宜野座キャンプを訪問。手渡されたピンクの液体が入った透明の「アクアバット」を振り、打撃向上のヒントを授かった。昨年の40本塁打、102打点以上の成績に太鼓判を押されて本人も手応え十分。初の大舞台で、虎の主砲が2冠&MVPの実力を見せつける。
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型破りなイメージがある糸井嘉男氏(44)だが、阪神佐藤輝明内野手(26)にとってはかけがえのない師匠といっていい。打撃の理解者であり、心技体なんでも相談できる。この日の指導風景を見ていても、深い関係性がよく分かる。
キャンプでの臨時コーチは昨春、昨秋に続く3季連続となった。球団の役職(スペシャルアンバサダー)を持っていることもあるが、藤川球児監督(45)は以前から「今の選手には最も指導が入りやすいタイプのコーチング能力があると思う」と期待していた。
1年前の宜野座キャンプ。この日のように2人が打撃談議をかわす中で、糸井氏は「手をあまり動かさない方がいいのでは」と助言した。グリップを握る両手を動かしながらタイミングをとっていた佐藤だったが、それ以来、手の動きを抑える形にマイナーチェンジ。同年の大活躍の一助となったかもしれない。
押し付けではない、文字通りの「助言」であり、受け取る佐藤も自分の意思で、どう消化するかを判断する。2人の関係性に基づいた理想の形といえる。どうしたらもっとよくなるだろう…とトライ&エラーを繰り返せるのは、技術向上に対して貪欲な証し。その進化を促している1人が糸井氏なのは間違いない。【柏原誠】
◆アクアバット 素振り用の練習道具。透明なアクリル素材などで作られたバット型の容器に、色のついた液体が充填されている。スイングした際に内部の液体が動くことで、正しいスイング軌道ができているか、ヘッドが下がっていないか、腕の使い方が正しいかなどを目視で確認できる。