東京新聞杯の勝ち馬には、後のGI馬がズラリと並ぶ。直近はウインカーネリアンで、昨秋のスプリンターズSでGI初制覇を果…
東京新聞杯の勝ち馬には、後のGI馬がズラリと並ぶ。直近はウインカーネリアンで、昨秋のスプリンターズSでGI初制覇を果たしたシーンは記憶に新しい。そこで今回は彼が重賞2勝目を手にした23年の東京新聞杯を振り返ろう。
この年の東京新聞杯は2頭に注目が集まっていた。1番人気は2.9倍でジャスティンカフェ。重賞は未勝利ながら、前年秋には毎日王冠で2着、マイルCSで6着に健闘。とりわけ後者は直線で致命的な不利があってのもので、ファンの評価はグングンと上がっていた。そして2番人気は3.7倍でナミュール。こちらは前年のオークスで3着、秋華賞で2着と好走。チューリップ賞以来となるタイトル奪取が期待されていた。
レースは4番人気のウインカーネリアンが、大方の予想通りに逃げた。ぴったりと付いていくのはファルコニア。ナミュールは先団の外、ジャスティンカフェは後方インで脚をためた。前半600mは34秒4、1000mは57秒1だから、どちらかといえば締まった流れだ。ただ、開幕2週目の絶好馬場だけに、逃げ先行勢は簡単に止まらない。直線半ばでウインカーネリアンが二枚腰を繰り出し、後続を突き放す。脚が鈍ったファルコニアにかわり、ナミュールやプレサージュリフト、ジャスティンカフェが猛追したが、ウインカーネリアンがギリギリ一杯凌いでゴール。4着までが0秒1差の大接戦を制し、前年の関屋記念に続く2つ目のタイトルをつかみ取った。
この後のウインカーネリアンは悔しいレースが続いた。24年の東京新聞杯と京阪杯、25年のアルクオーツスプリントと2着が3回。何度も引き立て役に甘んじたが、同年のスプリンターズSで遂に主役となる。11番人気の低評価も何のその、番手から逃げるジューンブレアとのマッチレースをアタマ差制し、復活を遂げる約2年7カ月ぶりのV。主戦の三浦皇成騎手とともに人馬揃ってのGI初制覇を果たし、ファンの拍手に包まれたのだった。