春のマイル王決定戦、安田記念と同じ舞台で行われる東京新聞杯。冬の東京開催を象徴する一戦であり、ここをステップにGI戦…

 春のマイル王決定戦、安田記念と同じ舞台で行われる東京新聞杯。冬の東京開催を象徴する一戦であり、ここをステップにGI戦線へ名乗りを上げる馬も多い。過去の傾向からは、格上のGIから臨む実力馬や、距離短縮で臨む馬たちが好走を続けている。今年も非常にハイレベルなメンバーが顔を揃え、激戦が予想される。

1.前走GI組が示す高い複勝率と安定感

 過去10年のデータにおいて、前走でGIに出走していた馬は[4-4-2-16]と極めて高い安定感を誇っている。複勝率は38.5%に達し、格の高いレースで揉まれた経験がGIIIの舞台で大きなアドバンテージとなる。単勝回収率も124%と100%を超えており、投資効率の面でも非常に妙味があるといえる。厳しい流れを経験した実力馬が、その地力を存分に発揮するケースが多く、まずはこの組を中心に据えるのがセオリーだ。

2.距離短縮ローテーションに潜む高い妙味

 前走から距離を短縮して今回のマイル戦に挑むローテーションは[4-5-3-24]で、複勝率は33.3%と優秀だ。特筆すべきは単勝回収率150%、複勝回収率103%という数字であり、いずれも100%を超えている。東京の長い直線ではスタミナが問われるため、中距離で培った体力が、最後の一踏ん張りで大きな武器となる証拠だろう。人気薄の馬であっても、この短縮ショックで激走するパターンは多く、馬券検討において欠かせない重要な要素となる。期待値の高さは全ローテーションの中でもトップクラスだ。

3.牝馬が複勝率37.0%で牡馬を圧倒

 性別データを確認すると、牝馬の活躍が非常に目立っている。着度数は[3-5-2-17]で、複勝率は驚異の37.0%を記録。これは牡馬の16.7%を大きく引き離す数値だ。複勝回収率も92%と悪くなく、安定したパフォーマンスが期待できる。スピードの絶対値や切れ味が求められる現代競馬において、斤量の恩恵も含めた牝馬の優位性は、この府中のマイル重賞においても揺るぎないものとなっている。出走頭数こそ限られるが、期待値の高さから牝馬の存在を軽視することはできず、有力視すべき存在だ。

 エルトンバローズを本命に推す。データ上で最も有利とされる前走GI組の筆頭だ。前走は有馬記念で2500mという過酷な舞台に挑み12着に敗れたが、今回は実績あるマイルへの距離短縮となる。東京競馬場では毎日王冠を制した実績もあり、コース適性は証明済み。GI級の底力を発揮できれば、ここで主役を張れる器だ。