6日開幕のミラノ・コルティナ五輪に向け、スノーボード・ハーフパイプ男子で22年北京五輪金メダルの平野歩夢(TOKIOイ…
6日開幕のミラノ・コルティナ五輪に向け、スノーボード・ハーフパイプ男子で22年北京五輪金メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が3日、全日本スキー連盟を通じ、負傷からの復活を期す五輪への思いを示した。「今まで積み重ねてきたものを信じて、あとは自分らしい滑りをするだけという気持ちです」
1月17日の五輪前最後の実戦となったW杯第5戦のスイス・ラークス大会で技を出した際に転倒し、日本の帰国後の診断で複数箇所の骨折と打撲を負ったが、国内で連覇が懸かる五輪に向けて急ピッチでリハビリなどに励んできた。
W杯ラークス大会では、決勝1回目に順調に高さのあるトリックを出していたが、3発目に悪夢が襲った。五輪に向けて準備してきた平野歩オリジナルトリックの「フロントサイド・ダブルコーク・1260クリップラージャパングラブ」を出した際に体勢を崩して転倒。右手や顔、下半身を雪面に強打し、しばらく起き上がれなかった。決勝2回目は棄権し、12位だった。縦2回転、横3回転半する技は、平野歩にとっては回転数の難度が高くはないが、空中で斜め前方回転しながら、背中側で板をつかむ事で超高難度のトリック。昨年12月の開幕戦では悪条件下で決め「難しい状況で決めたかった」と手応えを得ていた難技だった。
冬季五輪では14年ソチ大会から銀、銀、金と3大会連続で表彰台に上がってきた。4大会連続代表のミラノ大会では、個人種目でフィギュアスケート男子の羽生結弦以来、日本勢2人目の連覇がかかる。さらに4大会連続のメダル獲得となれば、日本初。日本のエースが驚異的な復活を示す。
◇平野歩のコメントは以下の通り。
―五輪出場が直前に迫った今の心境。
「今まで積み重ねてきたものを信じて、あとは自分らしい滑りをするだけという気持ちです」
―2シーズンに渡る代表争いについて。
「常に自分の課題と向き合ってきた時間だったのかなと思っています」
―過去3回の五輪との違い。
「常に挑戦者という気持ちでやってきたので、そういう意味では自分の中ではあまり変わったことはないのかなと思います」
―本番ではどのような自分を見せたいか。目標は。
「自分らしい滑りをお見せできるよう、今持てる力を出し切りたいです」
◆平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年11月29日、新潟・村上市生まれ。27歳。4歳の時、3つ年上の兄・英樹(えいじゅ)さんの影響でスケートボードを始め、その半年後からスノーボードを始めた。2014年ソチ、18年平昌五輪のスノーボードHPで2大会連続の銀メダル。新潟・開志国際高を卒業後、日大スポーツ科学部に進学。東京五輪はスケートボード・パーク予選14位で敗退。22年北京五輪HPで日本スノーボード界初の金メダル。165センチ。