J1町田の原靖フットボールダイレクター(FD、58)は3日、東京・町田市内の公開練習後に報道陣の取材に応じ、先月28日…
J1町田の原靖フットボールダイレクター(FD、58)は3日、東京・町田市内の公開練習後に報道陣の取材に応じ、先月28日に獲得したFWテテ・イェンギの獲得経緯などを語った。
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町田は今オフ、FWオセフン(→清水)、FWミッチェル・デューク(→マッカーサーFC)がそれぞれ移籍した。両選手とも昨季は出場機会が減少していたが、ともに現役の代表クラスで実力は高い。痛手はあるが、原FDは「デュークとオセフンはW杯を見据えて、出場機会を上げたいと。(その思いを)尊重した」と説明。6月に開幕する北中米W杯でのメンバー入りへ向けて、両選手の希望に応えた。
過去2シーズン、1トップに入ったオセフン、デュークの前線でのため、空中戦の強さが町田の大きな武器となっていたが、両選手の流出でサイズダウンした。前線の高さが開幕前の課題の1つとなり、「ふざけているかと言われるかもしれないが、3メートルくらいの選手を探していると1回冗談で言った」と明かすほどだ。層の薄くなったフォワードを補強するため、原FDは年明け以降も欧州に足を運び、新加入の候補を探してきた。そこで目に留まったのが、197センチの長身を誇るオーストラリア出身のストライカー、イェンギだった。
町田は黒田剛監督の守備的なサッカーへの適正を重視することから、これまで20代後半の日本人選手をターゲットに補強を進めてきた。現在も「日本人選手がベターと思っている。方針自体はそこまで変わっていない」と明かすように、本来ならばイェンギは候補に入らないが、今回は新規開拓の道を選択した。原FDは「アジア近辺にはいない規格で、動けて守備もできる選手」と期待を寄せる。
まだ25歳。同じような年齢の外国出身選手が欧州リーグからJリーグに来る例はまれで、原FDは「(過去の例は)ユンカーくらいかな。本当に来るのかというトライもあった」と、浦和と名古屋で活躍したFWキャスパー・ユンカーの名前を挙げ、その希少性を強調する。大化けする可能性も十分に秘めており、町田のサッカーとの親和性も含めて、期待は大きい。
原FDは同じ外国出身の長身フォワードとして、20年にJ1でMVPを獲得したFWオルンガ、名古屋で2年連続の得点王を獲得したFWジョシュア・ケネディ氏などの名前を列挙。「(2選手とも)最初は苦戦していたが、ネルシーニョ、ストイコビッチといった当時の監督が日本仕様にして(活躍した)。そういうのはちらっとイメージはあった。そうなってくれるといい」と、歴代の名助っ人の姿を重ね合わせ、イェンギの活躍をイメージした。