◆サウジカップ・G1(2月14日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1800メートル)国内最終追い切り=2月3日、栗…
◆サウジカップ・G1(2月14日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1800メートル)国内最終追い切り=2月3日、栗東トレセン
速さと力強さを兼ね備えていた。フォーエバーヤング(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)はCWコースでアメリカンステージ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父イントゥミスチーフ)を内から大きく追走。前を射程圏にとらえると、自然とスピードが増した。「取りつく脚がすごかった」とは先行する僚馬に騎乗していた荒木助手。直線では馬体を並べ、前に出て、そして突き放す。坂井のアクションに応え、流れるような動作で叩き出したのは自己ベストタイの6ハロン77秒6。特にラスト3ハロンは芝並みの34秒6。貫禄の漂う1馬身先着だった。
「十分だと思います。しっかり動けていました。まだ良くなっているところかなというのはありますが、これでまた良くなるはず」と坂井は満足そうに説明した。ブリーダーズCクラシックから直行の今年。まだ体には余裕がある。「調子は上がってきています。昨年はサウジの反動でドバイはダメでした。今年は2つ取るためにこれでいいかな」と荒木助手。昨年3着の雪辱を期すドバイへ―。視線はさらに先も見据えている。
中間は矯正力の強いリングハミから、自然な状態に近い水勒(すいろく)ハミに戻した。3歳春のケンタッキーダービー以来だ。「やはり、(体の使い方に)少し左右差が出るんですよね。BC前は完成してきたなという印象でした。ただ、もうちょっと上積みはあるんじゃないかと思う」と同助手。きょう4日に決戦の地へ飛び立つ。「(舞台は)実際に勝っていますし、問題ないと思います」と坂井。進化の“引き出し”を秘めた王者が、まずは史上初の連覇を成し遂げる。(山本 武志)