【ミラノ2日(日本時間3日)=藤塚大輔】今季限りで現役を引退する坂本花織(25=シスメックス)が、ミラノ・コルティナ五輪…
【ミラノ2日(日本時間3日)=藤塚大輔】今季限りで現役を引退する坂本花織(25=シスメックス)が、ミラノ・コルティナ五輪本番会場のミラノ・アイススケートアリーナで初めて公式練習に参加した。22年から世界選手権3連覇の日本のエースは、自身最後となる3度目の五輪を前に明るさ全開。22年北京大会銅メダルを上回る「銀以上」の目標へ向け、起用が見込まれる6日スタートの団体戦へ調整を続けていく。
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集大成となる五輪の初滑りは、“貸し切り練習”で始まった。他選手が利用しなかったため、坂本は35分の公式練習を1人で滑った。「何てぜいたくなんだと思いながら、35分があっという間すぎた」。練習の最後にリンクサイドで見守った現地ボランティアから拍手が起こると、笑顔で手を振り返した。充実感を漂わせてリンクを引き揚げた。
1月末のイタリア入り後は、北西部バレーゼの独自拠点で練習。この日が五輪会場での初調整となり、ショートプログラム(SP)、フリーの両演目の曲をかけながら舞った。全30本のジャンプのうち7本でミスが出たが「調子が悪いわけではなくて、調整していけばいける」と気に留めず。3大会連続の祭典を前に「あまり五輪感がない。割とナチュラルに近い。今のところ緊張はない」とリラックスした表情を浮かべた。
昨年11月に出した合計227・18点は、今季世界最高得点。世界選手権3連覇の実績もある25歳は、金メダル候補で最後の五輪を迎えるが、気負いはない。ふっと息を吸い、視線を上げながらほほ笑んだ。「まずは楽しむこと。これを選手で経験できるのはラストなので。でもやるべきことはしっかりやって、自分のスケートができるようにしたい」。起用が見込まれる団体戦スタートまで4日。目の前の瞬間をかみしめながら、歓喜のフィナーレへ突き進む。