大相撲で関脇経験者の十両・明生(30)=立浪=が3日、東京・両国国技館内の相撲診療所で定期健康診断を受けた。 採血では…

 大相撲で関脇経験者の十両・明生(30)=立浪=が3日、東京・両国国技館内の相撲診療所で定期健康診断を受けた。

 採血では手早く右腕を差し出し、表情を変えず注射針を刺された。注射を怖がったり、痛がる力士が注目される中、明生は「そんなの力士じゃないですよ」とサラリ。さらりげない部分でも、たたき上げらしい振る舞いを見せていた。

 1月31日に引退相撲を行った伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)の断髪式では、同期としてはさみを入れた明生。その際に、親方から手を差し出され、握手を交わした。約330人が参加した断髪式で、親方が握手を求めた唯一の場面だったとして、関係者の間で話題になっていた。

 明生は「そうなんですか…」と感慨を口にし「同期でいつも一緒に稽古していましたし、早く関取に上がりたいね、とか(親方の母校)鳥取城北の話をしてもらいました。自分の方が年下なので、よく頑張れよと言ってもらいましたね」と思い返した。

 関脇を経験した実力者だが、昨年九州場所前に腰の手術を受け、同場所は1勝5敗9休に終わった。今年初場所は約5年半ぶりに十両に番付を落とし、8勝7敗と千秋楽に勝ち越した。「手術から復帰して、初めて15日間を戦えた。うれしかったですよ」と振り返った。

 横綱照ノ富士を輩出した同期として「同期から横綱が出て、いい影響をいただきました。自分も目指す身なので」と語った。明生は実直かつ前向きに相撲道を歩き続ける。