ミラノ・コルティナ五輪(6日開幕)に出場するスピードスケート女子の吉田雪乃(23)=寿広=と、男子の森重航(25)=オ…

 ミラノ・コルティナ五輪(6日開幕)に出場するスピードスケート女子の吉田雪乃(23)=寿広=と、男子の森重航(25)=オカモトグループ=が1日、本番会場の「ミラノ・スピードスケート競技場」で初練習に臨んだ。スポーツ報知で評論を務める男子500メートルの元世界記録保持者・加藤条治さん(40)が自身の経験をもとに常設と仮設リンクの感覚の違いを証言し、リンクコンディションに大きく気を取られることなくレースへ向かう重要性を説いた。

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 最近の選手は常設リンクで滑ることがほとんどで、仮設リンクに最初は違和感を覚えることもあると思います。例えば地元の山形では国体のために仮設で作ったリンクが長く運用されていて、昔は日常的に滑る機会がありました。その経験を思い返すと、土台がしっかりしていて氷の密度が高い常設に比べ、仮設は平らな場所でも足を置いた時に氷の奥の方で少し反響するような感覚がありました。

 ただ、特別なことに感じる必要はありません。常設でも仮設でも、リンクによってコーナーのサイズや全体の広さ(幅)の感覚も違ってきます。初めて滑るリンクでは観客席など周りの景色をぐるっと見渡して、レースのイメージをつくっておくことは大事ですが、氷の質感などはリンクコンディションにも左右されます。どんな状況にも対応していくことが必要です。

 選手のコメントも、現時点でのリンクの状況についての感想だと思います。会場ではまだ少しホコリも舞っていると聞きましたが、環境が整っていくことで印象が大きく変わる可能性もあります。強い選手は、どんな条件でも強いです。自分に集中することが、勝てる選手に求められる要素です。(10年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダル、元世界記録保持者)