きさらぎ賞はクラシックの登竜門と言われるだけあって、後の名馬が激突したケースが目立つ。ちょうど30年前の96年も例外…
きさらぎ賞はクラシックの登竜門と言われるだけあって、後の名馬が激突したケースが目立つ。ちょうど30年前の96年も例外ではない。サンデーサイレンス産駒の良血2頭がワンツーを決めた一戦を振り返ろう。
この年のきさらぎ賞は前年末のラジオたんぱ杯3歳Sの再戦に注目が集まった。そのレースを無傷の2連勝で制したロイヤルタッチが1.7倍で1番人気。同じく3着だったダンスインザダークが3.2倍で2番人気。そこから少し離れて、朝日杯3歳Sで2着だったエイシンガイモンが6.6倍で続いた。
レースは前半1000mが61秒1のスローペースとなった。ドングリが逃げて、2番手にエイシンガイモン。この2頭を見るように武豊騎手&ダンスインザダークがつけて、直後にO.ペリエ騎手&ロイヤルタッチ。馬群がひと塊のままで勝負所に向かい、典型的な決め手比べとなった。勝負の直線、先に抜け出したのはエイシンガイモンだったが、すぐに外からロイヤルタッチが迫る。これに負けるものかと内からダンスインザダークが猛追。人気2頭の追い比べとなったが、最後はロイヤルタッチがクビ差競り落としてフィニッシュ。重賞連勝を果たし、クラシックの主役に名乗りを上げてみせた。
その後、この2頭はクラシック戦線で三度、激突することとなる。いずれも先着したのはダンスインザダークで日本ダービーが2着→4着。京都新聞杯が1着→3着、そして菊花賞が1着→2着。きさらぎ賞の9カ月後に同じく淀のGIでワンツーを決めるのであった。