開幕が間近に迫る、ミラノ・コルティナ冬季五輪(C)Getty Images 現地時間2月6日に開会式を迎えるミラノ・コル…

開幕が間近に迫る、ミラノ・コルティナ冬季五輪(C)Getty Images
現地時間2月6日に開会式を迎えるミラノ・コルティナ冬季五輪。一大イベントのスタートがいよいよとなり、舞台となるミラノ市内でも様々な準備が推し進められている。
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現地でも徐々に緊張感と高揚感が高まりつつある中で、一つの決定が市民たちの反発を招いている。それは開会式の会場であるサン・シーロ・スタジアムの周辺にある保育園、幼稚園、小学校を含めた教育施設を臨時的に休みにさせるというものだ。
思い切った決定に至った理由は「警備体制の徹底」と明確である。ミラノ市のクラウディオ・スガラーリア知事は、開会式で行われる聖火リレーで使用される計15の道路を封鎖。警備をより円滑に行い、地域住民の安全を図るためにと決断した。
しかし、安全を理由にした決定に対して他でもない地域住民から批判が噴出。ミラノ日刊紙『Milano Today』によれば、当該する小学校に子どもを通わせる保護者たちから「一般家庭に困難をもたらしている」「子どもたちをオリンピックから排除している」といった手紙が知事のもとに寄せられ、ついには嘆願書も提出されたという。
土壇場で再考を求める声が強まる中で、国内でも同様の批判が広がっている。元ミラノ市議会議員のピエールフランチェスコ・マジョリーノ氏は、「世界的な動きがあるのは確か」とした上で、「知事の決定はより多くの家庭により大きな不便を強いる。その影響は過小評価されている」と指摘。さらに民主党議員のベアトリス・ウグッチオーニ氏も「最善策とは思えない」と糾弾。そして、こう訴えかけている。
「休校によって親は仕事を休まなければならない。その困難に耐える必要を回避させるプロセスを構築するのではなく、安易な逃げ道を選んでいるように思える。学校を閉鎖するような排他的なオリンピックは価値を失い、誤ったメッセージを送ることになる」
もっとも、知事の決断を「やむなし」と受け止める声も当然ある。賛同する『Milano Today』でジュゼッペ・ヴァルディタラ教育大臣は、「オリンピックは、国家元首がミラノに集まる重要なイベントだ。そこで生じる交通渋滞などの問題を考慮すれば、学校が1日ぐらい休校になるのは当然のことだ」と断言。「その代わりにミラノ市が世界に与える影響について考えるべきだ」と市民に投げかけている。
一大イベントを無事に行うべく下された休校措置。開会式までの日数を考えれば、その決定は覆りそうにないが、地域住民からのハレーションは広まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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