ミラノ・コルティナ五輪(6日開幕)に出場するスピードスケート女子の吉田雪乃(23)=寿広=と、男子の森重航(25)=オ…

 ミラノ・コルティナ五輪(6日開幕)に出場するスピードスケート女子の吉田雪乃(23)=寿広=と、男子の森重航(25)=オカモトグループ=が1日、本番会場の「ミラノ・スピードスケート競技場」で初練習に臨んだ。展示場につくられた珍しい仮設リンクでの滑りとなり、選手からは「下(氷の中)が空洞の様な感覚」と違和感を指摘する声が出た。

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 スケートリンクの工事、運営管理などを手がける株式会社パティネレジャーの増田哲士さん(55)はミラノ五輪の選手らの反応について、一般論としながら、見解を語った。「ぽこぽこ」という音については、「仮設でつくると氷の下に空気層ができてしまう場合がある。また、冷やしすぎると氷も膨張する。そうなると氷がせり上がるので、滑走中に変な音がする可能性はあるかもしれない」とした。

 選手らは「氷の密度がないような感覚」とも話していた。「密度というと、氷の質かもしれません。作り方によって変わる。冷凍庫の氷のように水をためて凍らせたもの、ちょっとずつ水をぬらして層のように氷をつくったものがある。氷の密度が変わるので、滑った感じも違ってくるのかもしれない」

 同社は現在仮設のスピードスケートのリンクを4~5つ手がける。「水が漏れないような防水シートを敷き、その上に樹脂の管を敷き詰め、その上に水をまく。樹脂の管の中にマイナス10度前後の凍らない液体を流して、水を氷にしていく。ムラがないように樹脂を敷き詰める、過冷却で氷が浮かないように管理しています」

 スケートは「氷を解かしながら進む競技」。さらにスピードスケートは「タイムで争うので、滑りやすい氷、自分が滑ったときに好きな氷というので、記録も違ったり、気分も変わってくると思う」と氷の影響について語った。