「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座) 阪神・大山悠輔内野手(31)が2日、今キャンプ初のランチ特打を行い、他球団の00…

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神・大山悠輔内野手(31)が2日、今キャンプ初のランチ特打を行い、他球団の007を震撼(しんかん)させた。72スイングで柵越えは15本。左翼、中堅、右中間の3方向へ豪快に打ち込んで、虎党をどよめかせた。自己評価は辛口ながら、開幕戦でぶつかる巨人のスコアラーは仕上がりの良さを警戒。昨季“Gキラー”の背番号3が、今年も戦闘態勢を整えていく。

 次々とフェンスを越える大山の打球に、宜野座がどよめく。キャンプ2日目のランチタイム。心地よい快音を響かせながら伸びていく放物線に、スタンドのファンは魅了された。

 ディベイニーと並んで行った特打。外野に陣取ったスタッフたちは息つく暇なく、背番号3が捉えた白球を追った。徐々にエンジンをかけるようにスイングの強度を上げて、自身の感覚と対話を重ねていく。3度の2連発を含め、計72スイングで柵越え15本。内訳は左翼に12本、バックスクリーンへ2本ぶち込んで、右中間にも1本かっ飛ばした。

 本人は「自分の中では全然ダメですね。自分の中で『いいな』という打球が何球かありましたけど、全体的に見たら全然なので」と全く浮かれることなく辛口なジャッジを口にした。ただ、仕上がりの良さは誰が見ても明らか。シャープなスイングから放たれる放物線を見れば、シーズンへの期待は大きく膨らむ。

 パワフルな打棒に、他球団のスコアラーも「要警戒」の言葉をメモに残さないわけにはいかなかった。巨人・萩原スコアラーは長打力の健在ぶりに「振れてますね。重いバットも使ったりしながら、やってるのかなと」と警戒心を強めた。

 大山は昨季の巨人戦で打率・376、3本塁打、16打点の好成績を収めた。同戦の打率は規定打席に到達した阪神の選手ではトップ。さらに2024年9月1日から昨年7月19日にかけては、19試合連続安打を記録するなど、相性の良さを強く印象付けた。今季の開幕は、その巨人が相手。今季も“Gキラー”ぶりを示すことができれば、チームの勝機は近づいてくる。

 この日の午前中はサブグラウンドで中野、佐藤輝と早出特守を行った。一球一球、捕球から送球まで一連の動作を丁寧に確認しながら反復。全体練習でのベースランニングも代名詞の全力疾走を貫いた。走攻守、全ての面で鍛錬を積みながらシーズンへの準備を整えている。

 「まだまだなので、しっかりまたやっていきたいですし。でも限られた時間しかないので、そこはしっかり頭に入れながら、また明日からやっていきます」。プロ10年目を迎える、虎の精神的支柱。本番が待ち遠しい。