◆オランダリーグ ▽第21節 エクセルシオール2―2アヤックス(1日) オランダ1部で1日、アヤックスのDF冨安健洋(2…
◆オランダリーグ ▽第21節 エクセルシオール2―2アヤックス(1日)
オランダ1部で1日、アヤックスのDF冨安健洋(27)が敵地エクセルシオール戦の後半35分に途中出場し、公式戦484日ぶりの復帰を果たした。イングランドの名門アーセナルで3度、右膝を手術と負傷に苦しんできたが、昨年12月に加入のアヤックスで新天地デビュー。北中米W杯(6月11日開幕)出場にも光が見えてきた冨安に、日本代表・森保一監督(57)は「ピンポイントでも我々の戦力となり得ると見極めたら招集したい」と期待を寄せ、3月の英国遠征で代表復帰する可能性も浮上した。
その瞬間が、とうとう訪れた。2―2と追いつかれた後半35分、冨安が途中出場でピッチへ。484日ぶりとなる公式戦は左サイドバックに入ると、パスをつなぎながら攻撃の糸口を探った。試合は引き分けに終わったが「一つステップを踏めた」と安堵(あんど)した。
自身も待ちわびたはずの復帰にも「もっと感慨深いものになるかと思ったが、どう勝つかというところの方が先にきた」と話した。日本代表で若くから主軸を担い、21年から強豪アーセナルでプレー。世界屈指のレベルに到達するかに見えたが、3度の右膝手術してキャリアは停滞した。「まだまだ100%じゃない。少しずつ出場時間を延ばしていく形になると思うし、その中でコンディションも上がっていけばいい」と慎重に先を見据えた。
約半年後のW杯で、ベストコンディションに戻るかは不透明。それでもこの日、欧州視察から帰国した森保監督は、復帰前の冨安と会話し状態が上がっていることを確認。指揮官は「前回W杯も途中出場で、相手の攻撃の切り札を全てトミ(冨安)が抑えてスペインに勝てた。ドイツ戦も相手の攻撃の形を彼が止め、ビルドアップに厚みを増してくれて逆転勝利をつかみ取れた。ピンポイントでも戦力となり得るコンディションであると見極めたときには招集をしたい」と言った。
冨安は22年W杯も、負傷を抱えてベンチスタートが続き、先発は決勝トーナメント初戦で敗れたクロアチア戦のみ。それでもドイツ、スペイン戦で活躍に貢献したイメージは、森保監督の脳裏に焼き付いており、守備の“スーパーサブ”として起用する可能性も浮上した。3月にはイングランド、スコットランドと対戦する英国遠征があり、冨安が招集されれば24年6月以来の代表復帰。現在、負傷者続出の森保ジャパン。W杯で勝ち抜くためには頼もしい男が、代表に戻る日は刻一刻と近づいている。