「鳥谷塾」で得た金言を胸に、10代の新たな扉をこじあける。巨人石塚裕惺内野手(19)が春季宮崎キャンプ2日目の2日、阪神…

「鳥谷塾」で得た金言を胸に、10代の新たな扉をこじあける。巨人石塚裕惺内野手(19)が春季宮崎キャンプ2日目の2日、阪神やロッテで活躍した鳥谷敬氏(44=日刊スポーツ評論家)と課題の守備について、15分間話し込んだ。期待のホープは「もっと良くなると話をしてもらった。いい時間を過ごせました」と喜んだ。

取材で訪れた名手に、自ら声をかけた。内野手として5度、ゴールデングラブ賞を獲得したレジェンド。「甲子園という土のグラウンドでゴールデングラブを取られた方」と敬意をこめて向き合った。印象に残ったのは、捕球時のボールの見方。一点に集中せず周囲を視野に入れ、走者の進み具合を確認しながら、打球を処理する意識を学んだ。「(走者が)見えるようになれば、もっと楽に(守備が)できる」と伸びしろに気づかされた。

1月は坂本勇に弟子入りし、守備に関する助言を授かった。「送球も足の使い方も、勇人さんと(鳥谷氏と)言われたところは一緒。改善方法は2人で異なり、どちらが自分に合うかはわからないですけど、すごく面白い」。坂本勇から教わった体を縦に使うスローイングに加え、引き出しが増えた。

会話を交わした後のノックでは、他の選手が二塁送球をするなか、ひたすら一塁へ送球。「継続してやっていけたらいい」とつかみかけた感覚を忘れぬよう、鍛錬を積む。24年ドラフト1位は、2年目で初の1軍キャンプ。主砲岡本は大リーグへ移籍し、内野手にチャンスが生まれた。阿部監督も「新しいジャイアンツを作る」と新星の台頭を臨む今季。守備を磨き上げ、坂本勇以来18年ぶり、球団史上5人目(2リーグ制以後)の10代開幕スタメンを勝ち取る。【北村健龍】