ソフトバンク新外国人の最速158キロ右腕、徐若熙(シュー・ルオシー)投手(25=台湾味全)が春季キャンプ2日目の2日、初…
ソフトバンク新外国人の最速158キロ右腕、徐若熙(シュー・ルオシー)投手(25=台湾味全)が春季キャンプ2日目の2日、初のブルペン投球を披露した。「6、7割ぐらい」と全力投球ではなかったが、受けた谷川原健太捕手(28)は「直球は力を入れたらモイネロに匹敵する」とうなった。WBCの台湾代表に選ばれることが有力で、シーズンでもチームを連続日本一に導く期待は高まる。
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クセのない右の上手から、糸を引くような低めの直球を何度も投げ込んだ。徐若熙は「直球は今のところは順調。もうちょっとレベルアップできるようにやっていきたい」と貪欲だった。セットポジションや足を上げるタイミングを変えるなど実戦も想定。変化球もチェンジアップ、スライダー、カーブを披露した。見守った小久保監督は「初めて見たけど、きれいなフォーム、バランスがいいね」と目を細めた。
途中からは審判も入り、日本のストライクゾーンも体感。「日本の方が高め低めはちょっと広めだと感じますね」と歓迎し、使用したNPB球についても「台湾のはたまに縫い目の太い細いの違いがあるけど、NPBの球は均一で制球しやすい」と気に入った。
力の入れ具合はまだ「6、7割」というが、受けた谷川原は目を丸くした。「低めの直球が垂れない。強い球が来ていた。10割で投げたらとんでもない。力を入れたらモイネロの直球に匹敵するんじゃないか」と昨季のパMVP左腕になぞらえた。右と左の違いはあるが低めの球の伸び、強さに似たものを感じたという。
谷川原は徐若熙を「ブラザー(兄弟)」と呼ぶ。「僕も似てると思いました」と2人の顔がそっくりだからだ。徐若熙も「僕の奥さんも同じことを言ってます」と笑った。顔がそっくりのな“兄弟バッテリー“で、白星を重ねれば人気も出るに違いない。
WBC台湾代表候補に入っており、選出に備えてWBC球でも練習を行う。「選ばれたら母国のために全力でやっていきたい。貢献したい。台湾は強いチームだと思われたい」と気合十分。今後はライブBP、紅白戦などの実戦形式にも早めに登板し、3月の大会に向けて準備する。シーズンでも有原の抜けた穴を埋める活躍が期待される。台湾からきた豪腕がピッチを上げていく。【石橋隆雄】
◆徐若熙(シュー・ルオシー)2000年11月1日、台湾・桃園市生まれ。平鎮高から19年ドラフト1位で台湾・味全ドラゴンズに入団。20年は右肘痛で未登板も、21年の初登板で球数制限がある中、3回2/3を投げアウトをすべて三振で奪う快投。22年にトミー・ジョン手術を受け、23年に実戦復帰。通算成績は64試合登板、16勝18敗、防御率2・42、349奪三振、奪三振率10・30。180センチ、76キロ。右投げ右打ち。ソフトバンクとは3年契約で総額15億円。