半期で行われる特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」(2月6日開幕)に向けた開幕イベントが2日、東京・MUFG国立競…
半期で行われる特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」(2月6日開幕)に向けた開幕イベントが2日、東京・MUFG国立競技場で行われ、ゲスト参加した初代チェアマンの川淵三郎氏(89)が歯に衣(きぬ)着せぬ発言で会場を盛り上げた。34年目を迎えたJリーグの発展を称賛した一方で、審判の判定に食ってかかる選手を「恥ずかしい」と断じるなど次々と自身の見解を述べた。Jリーグ生みの親ならではの未来へ向けた訓示となった。
◇ ◇ ◇
89歳の長老は意気軒昂だった。野々村チェアマンを相手にしたトークショー。ここまでの歩みを振り返り、自らが掲げた地域密着の理念の浸透や、選手の技術レベルの向上に目を細めた。だが川淵三郎と言えば、やはり一言居士。予定調和に終わらなかった。
「一番僕が言いたいのは、審判に文句言ってどうすんのって。ラグビーは一切言わない。だから“川淵さん、なんであんなにレフェリーに文句言うんですか?”って言われると本当に恥ずかしい。もう30年前からずっと思っていた。不愉快に思わない人はいない」
続けてスタジアムにも言及した。昨今は広島や長崎に街中の専用スタジアムができ、経営でも黒字化させている。そのサッカー文化と企業努力をたたえた。一方で「湘南なんか見ているとちょっと寒くなる。30年前と変わらないじゃないかって。色々と事情があるのは分かっているけど」。圧倒された野々村チェアマンが「すごいですね、言いますね」と返すと、「ここで言わないとどうする」と力を込めた。そして「地域と行政のみなさんで一緒に力を合わせ、いいスタジアムにしてほしい」と訴えた。
この特別大会は引き分けの場合、PK戦が導入される。そのPK戦について問われると「いいんじゃない、日本はPK下手だもん。あんまり練習していないんじゃないか、森保に聞いたことないけど」。過去のW杯で日本はベスト16で2度PK戦に敗れて8強を逃している。「当然トーナメントに行けばあるわけだから、たまたまPKで負けたなんて言う監督も多いけど、そうじゃなくて練習しないから負ける。そこはレベルアップしないといけない」。日本サッカーの未来を思うからこその愛のある叱咤(しった)激励だった。【佐藤隆志】