阪神梅野隆太郎捕手(34)がプロ13年目で初の「2軍」キャンプで、アグレッシブに動いている。沖縄・具志川キャンプで2日、…

阪神梅野隆太郎捕手(34)がプロ13年目で初の「2軍」キャンプで、アグレッシブに動いている。

沖縄・具志川キャンプで2日、新外国人ダウリ・モレッタ投手(29=パイレーツ)の投球を受けた。来日初ブルペンだった右腕と1球ごとにコミュニケーションをとりながら、丁寧に約30球を導いた。

「まだ軽い調整みたいな感じで投げていたから。まずは1歩を踏み出したって感じだから、まだ細かいことは言えないかな」と冷静に振り返った。

大卒入団で1年目から1軍の宜野座キャンプでスタートしてきた。今年は初めて宜野座組から外れた。この数年は坂本誠志郎捕手(32)との併用が続いた。今年は伏見寅威捕手(35)が加わり、これまで以上に厳しい競争の中に置かれていることも承知している。

これまでとは違う状況下で始まった13年目のシーズン。キャンプインの場所は変わっても梅野は地に足をつけて、まっすぐ前を向いていた。初日から体の切れの良さは明らか。打撃練習では初球から強いスイングをかけている。

「平田2軍監督からも自分の調整をしてくれって後押しの言葉をいただいて、ちゃんとした目的を持ってやらせてもらっている。1軍で結果を出していく、期待に応えることが恩返しなので、大事に時間を作っていきたいと思います」

初日のブルペンでこんな光景があった。昨年1軍デビューした茨木秀俊投手(21)が投げている途中、志願して球を受けにいった。時にはほめて、時にはアドバイスを送った。右腕は興に乗ったようにペースを上げていった。

「基本的にはいろいろな投手をどんどん受けていきたいと思っている。1軍で投げると、いい意味で怖さも知ったりする。そこで後押しできるように、すり合わせをしていけたらと思います。いい時、悪い時と、いろいろなことを感じながらできるようになってくれたらいいなと。こっちも勉強になることがたくさんある。本番で失敗するよりも、今失敗する方が課題が見つかっていいからね。自分自身も。みんな、そういう感じでキャンプは取り組んでいくと思うから」

そんなベテランの姿に平田勝男2軍監督(66)も目を細める。

「いやあ、もう意欲的だよ。バッティングもすごい振れているし。朝もランニングして。ブルペンでも非常に梅野のいいところが出ている。具志川で今回やっているけど、宜野座と一緒の感じなんじゃない? 手本になろうとかは思っていないと思うよ。今は自分のことをやっている。しっかり自分のキャンプをこなしてるというかね」

梅野の内心は闘争心で満ちあふれているはず。とにかく黙って、積む。藤川監督がキャンプイン前日に語った言葉そのままに、静かな炎を燃やしている。【柏原誠】