2026年に京都競馬場で行われたハンデキャップ競走の重賞は、3連単が100万円を超える大波乱決着が相次いだ。ネット上で…

 2026年に京都競馬場で行われたハンデキャップ競走の重賞は、3連単が100万円を超える大波乱決着が相次いだ。ネット上でもハンデ戦予想について「難解を極めています」「魔境」などの声も上がるなか、“職人技”が光る名レースも生まれている。

 競走馬は斤量と呼ばれる決められた重量を背負い、レースを争う。通常は馬ごとの獲得賞金や性別、年齢によって規則的に制定されている重さに、実力に応じた差をつけるのがハンデ戦だ。ハンデ戦は、より多くの馬に勝つチャンスを与えるほか、予想のおもしろさ、関係者へ出走意欲を喚起するなどの目的がある。ハンデをつける「ハンデキャッパー」と呼ばれるJRA職員は、“横一線でのゴール”を理想として斤量を制定している。

 1月4日に行われた京都金杯(京都競馬場・芝1600メートル、良)は18頭立てで争われたハンデ戦。4番人気のブエナオンダ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎、父リオンディーズ)が重賞初制覇を飾った。2着は5番人気のファーヴェント(松山弘平騎手)、3着には18番人気のショウナンアデイブ(池添謙一騎手)が入り、3連単は109万6640円と大荒れのレースとなった。

 京都金杯は僅差での決着となったうえ、トップハンデ(58.5キロ)のトロヴァトーレが4着、アローワンス1キロを加味するとランスオブカオス(57.5キロ)も実質トップハンデ、1番人気で5着と、ハンデキャッパーの腕が光った一戦といえる。

 1日に行われたシルクロードS(京都競馬場・芝1200メートル、良)は、16番人気のフィオライア(太宰啓介騎手)が先行押し切りで3連単243万円超を呼ぶ激走。こちらもわずかな着差で決まった好勝負だった。ネット上では「職人技すぎる」「まさにハンデ戦。ハンデキャッパーは嬉しいやろうな」「これぞハンデ戦の醍醐味」「ハンデ戦で18頭が0.8秒差って これは久しぶりに見る名ハンデ 名レース」などの声が上がっている。

 ハンデキャッパーは競馬への深い知見が求められ、審判・獣医師・競走部門・国際部など様々な部署でキャリアを積んだベテランぞろい。美浦トレーニングセンター公正室の清水洋昭ハンデキャップ役は、斤量について「レースのタイム、着差、馬の状態、コース適性等全てをひっくるめて検討しています」と総合的に判断していると強調する。ハンデキャッパーが斤量に込めた意味を読み解くのも、ハンデ戦予想の楽しみ方の一つかもしれない。