野球もファンサービスも“世界一”の準備を整える。WBCメンバーの日本ハム伊藤大海投手(28)が2日、沖縄・名護キャンプイ…
野球もファンサービスも“世界一”の準備を整える。WBCメンバーの日本ハム伊藤大海投手(28)が2日、沖縄・名護キャンプイン後初めてブルペン入りした。WBCを見据え、6種類の変化球を織りまぜ、計23球を投じた。練習後のサイン対応では、ファン同士が押し合いになって危険になることを危惧。譲り合いの精神を呼びかけつつ、自身も目いっぱいファンサービスし、応えていく。
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伊藤がWBC仕様球を使って今キャンプ初のブルペン投球に臨んだ。世界舞台を見据えた準備。全23球のうち、変化球ではチェンジアップを5球と最も多く投げ、チェックした。「スライダー、カーブなど大きい変化球が、ちょっと難しさを感じる。チェンジアップ、スプリットだったりは、すごく有効なのかなと」。世界一を呼び込むために効果的と感じた球種を、優先的に投じてみた。
手応えは上々だ。「強いチェンジアップを投げられている印象。自分の中で納得できる部分があった」。当初、15球程度を予定していたが8球“おまけ”の計23球。途中からは予定になかった左右の打者をつけての投球も「思ったより良かったので、危なくないな、という判断で」加え、しっかり感触を確かめた。
野球選手として支えてくれるファンへの対応も、世界一を目指す。キャンプ初日の1日、練習後にファン200人に、約30分かけ即席サイン会を行った。その際、選手の移動導線との堺にある仮設フェンス前列にいるファンが押しつぶされそうになるシーンがあり、危険を感じた。すぐに自身のインスタグラムのストーリーズで「譲り合いの心を持ってお待ち頂けると、みんな楽しい場所になると思います」と呼びかけた。
その上で、たくさんサインを書くために持ってきた2本のペンの写真をアップした。この日も引き続き待ち並ぶファンに対応し「ペンは2本買って来ましたけど、あと2、3本追加できるぐらい、しっかり書いていきたい」と約束。加えて「せっかくお休みを取ったり、お金をためてここまで応援しに来てくれている。嫌な思い出で、帰ってほしくない」と、切なる思いを口にした。
昨季は2年連続最多勝に、初の沢村賞と日本を代表する投手に駆け上がった。推定年俸はNPB史上最速タイとなる6年目での3億円超え。注目を浴びる26年は、投手としても人としても懐深くあり続け、世界でも最も愛されるアスリートを目指す。【永野高輔】