日本…
日本バスケットボール協会は2月2日、男子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチとの契約を終了したことを発表した。2月末にFIBAバスケットボールワールドカップ予選Window2も控えている中、日本代表は新体制へと生まれ変わることになる。
アメリカ出身で現在59歳のホーバス氏は、日本女子バスケ界で指導者キャリアを重ね、東京2020オリンピック女子日本代表のHCとして銀メダル獲得に貢献。2021年から男子日本代表のHCに就任し、3ポイントシュートを軸としたハイペースな試合運びを武器にチームを強化すると、FIBAワールドカップ2023では欧州勢から金星を挙げるなど躍進し、48年ぶりとなる自力での五輪出場権獲得を果たした。今夏のパリ2024オリンピックでは目標としていたベスト8に届かなかったものの、強豪フランス代表を追い詰めるなど奮闘。2024年10月25日付で契約継続が発表されていた。
しかし、昨夏開催された『FIBAアジアカップ2025』では、準々決勝進出決定戦でレバノン代表に敗れ9位という不本意な結果に。ホーバス体制下では、吉井裕鷹や河村勇輝ら台頭と躍進など明るい話題が多かった一方で、パリ五輪後に八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)がJBAの方針やヘッドコーチ人事などに意見するコメントを発し、パリ五輪日本代表チームの中で不協和音があったことも明るみになっていた。
JBAでは、昨年6月に東野智弥氏が技術委員長から退任し、同9月に島田慎二氏が会長に就任、同10月から伊藤拓摩氏が代表強化体制のトップである強化委員長に就任するなど、この1年で組織の改編も進められていた。今回のホーバスHCとの契約終了については、「今後の代表強化に関しての方向性の相違によるもので、個人の責に帰すものでは無く、JBAとしての今後の方針に沿って総合的に判断し、契約終了の決定に至りました」と説明。あらためて記者会見が行われ、今回の人事に関する説明などがされる予定だ。
今回の発表に際して、島田会長とホーバス氏は以下のようにコメントを寄せた。
▼ホーバス氏
「大変残念ではありますが、代表チームのヘッドコーチとしての私の旅がここで終わりを迎えたことをご報告いたします。 この10年間、男女両チームを情熱的に支えてくださったすべてのファンの皆さまに、心から感謝いたします。皆さまの前向きな姿勢、忍耐、思いやり、ならびに温かいご理解は、これからも私の心に残り続け、支えとなるでしょう。 10年前、このような貴重な機会を与えてくださったJBAに深く感謝しています。浮き沈みのある道のりではありましたが、決して変えたいとは思わない、かけがえのない時間でした。ありがとうございます。 スタッフの皆さんへ。これほど献身的なグループと共に仕事をしたことはありません。皆さんのバスケットボールへの愛と知識は本当に刺激的で、支え合い、築いた友情は一生の思い出です。ありがとう。 そして、日本バスケットボールの発展のために全力を尽くしてくれたすべての選手たちへ。皆さんを指導できたことは、私にとって大きな誇りです。皆さんの献身とたゆまぬ努力のおかげで、私たちは多くの成果を成し遂げました。女子チームでの東京オリンピック銀メダル獲得、男子チームでの沖縄でのワールドカップ指揮、そしてパリオリンピック出場権獲得は、その中でも特に誇るべきハイライトです。しかし、まだやるべきことは残っています。努力を続け、前向きな気持ちを忘れず、日々成長し続けてください。結果は必ずついてきます。 お疲れ様です」
▼島田慎二会長
「長年に渡り、日本バスケットボール界にもたらした数多くの功績に、心からの敬意と感謝を申し上げます。 トム・ホーバス氏との歩みは、日本バスケ界成長の軌跡でもありました。2017 年にヘッドコーチに就任した女子日本代表では、東京 2020 オリンピックで銀メダルという歴史的快挙を成し遂げました。男子日本代表においては、48 年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権を獲得し、パリ 2024 オリンピックでは強豪国をあと一歩まで追い詰める激闘を見せてくれました。 トム・ホーバス氏が浸透させたプレースタイル、一切の妥協を許さず勝利を信じ抜く文化は、今や日本バスケ界の確かな財産となりました。長年に渡るご尽力によって築かれたこの強固な礎が、日本バスケ界を必ずや次なるステージへ導いてくれると確信しています。 私たちは新たな道を歩み始めます。トム・ホーバス氏が築き上げた素晴らしい時代に深く感謝するとともに、トム・ホーバス氏により一層輝かしい未来が訪れることを心より願っております。本当にありがとうございました」