端正な顔の奥に光る決意を秘めた鋭い眼。1月31日、徳島県藍住町の「ゆめタウン徳島」で行われた徳島インディゴソックス新入団…

端正な顔の奥に光る決意を秘めた鋭い眼。1月31日、徳島県藍住町の「ゆめタウン徳島」で行われた徳島インディゴソックス新入団選手会見に登壇した23選手のうち、IMGアカデミーから入団した細川 旺輝投手の視線は、父親の血筋を引くものだった。

 その父とは青森北、青森大を経て2001年にドラフト自由競争枠で西武ライオンズに入団した細川 亨氏。パ・リーグ4球団で計19年間、堅実性の高い捕手としてプレーし、現在は福岡ソフトバンクホークスのバッテリーコーチを務めている。旺輝も幼少期から「父親にボールを投げ込みたい」と投手を志し、「試合後でも自宅に戻ってからは疲れていてもすぐに休まず、スクワットで身体の強度を上げていた」現役時代の父のたゆまぬ努力を一番間近で接していた。

 最速145キロ右腕の目指す先も父と同じ舞台NPB。中学卒業後に渡米したIMGアカデミーでは最終的に一軍から13軍まである激しい競争原理の中でも一軍登板を経験。「専属トレーナーが付くなどMLBに近い形で準備をすることができる」環境にあっても、あえてアカデミー同級生の望月 大樹を追い、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスへの加入を決断した。すべては「疲れていても上を目指していく」姿を体現し、人生を変えてきた父と同じ道を歩みたい強い想いからである。

 現在NPB入りの土台作りとしては曲がり幅を変えられるスプリットなど多彩な変化球をさらに際立たせ「コントロールの伴った防御率1点台」を目指すべく、「明確な課題で150~155キロに上げたい」と本人も認めるストレート球速アップにアプローチしている。「実用性のある筋肉」を付けるべく、ウエイトトレーニングにも積極的に取り組む。

 その先にはもう1つの夢が。最後に細川 旺輝は目を輝かせてこう語った。

「姉(モデル・女優の細川 愛倫さん)にはいつもSNSとか様々な形で応援してもらって、とても感謝しています。だからいずれは姉に始球式をしてもらったNPBの試合で僕が投げたいと思っています」

 偉大なる父のため、新入団選手会見にも足を運んでもらった姉や家族のため、そして自らの夢実現のため。この4月3日で20歳を迎える若武者は、徳島ですべてをつかみ取る勝負をかける。