「帝京のセンバツ出場はもちろん嬉しいですね。ただ、自分たちの代では甲子園に行けず1年下の後輩たちが出ることには悔しい想い…
「帝京のセンバツ出場はもちろん嬉しいですね。ただ、自分たちの代では甲子園に行けず1年下の後輩たちが出ることには悔しい想いもありますけど……」
2月1日、徳島県藍住町の「ゆめタウン徳島」での新入団選手発表会見後。前日に山﨑 康晃投手(DeNA)が3年、松本 剛外野手(巨人)が2年だった2010年以来、実に16年ぶりのセンバツ大会出場を決めた母校への素直な心情を吐露したのが、今季から徳島インディゴソックスへ加入する黒木 大地投手である。
黒木は188センチ90キロの恵まれた体格から最速148キロのストレートと縦横のスライダー、カットボール、チェンジアップ、フォークといった多彩な変化球を投げ分ける。東京のみならず全国でも「隠し玉的存在」の右腕だった。最後の夏こそ東東京大会準々決勝で岩倉に敗れたものの、「1年でも速くNPBに行くためには大学より、毎年ドラフト指名選手を出している徳島インディゴソックスに行こうと思った」と高い志を持って独立リーグ・四国アイランドリーグplusでのプレーを選択した。
当然、チームからの期待は大きい。岡本 哲司監督が「彼がNPBに行けなかったら、それは首脳陣の責任」と早くも黒木を強化選手の1人にあげた。徳島で与えられた背番号は昨年のドラフトで中日ドラゴンズから3位指名を勝ち取った篠﨑 国忠(修徳出身)の「20」を引き継いでいる。
もちろん本人も期待をあえて背負い、新人合同自主トレーニングでのウエイトトレーニンでも「このトレーニングをやったら150キロが出せる理由が解った。球速は自分には足りないものなので続けていきたい」と極めて意欲的。さらに「高校時代はフォークに課題があったので、ここも強化していきたい」と心技体すべての面での向上を誓っている。
新入団選手会見では「『帝京魂』でNPBに行く。最終的に155キロを出したい」を力強く宣言した黒木。「強い精神力や勝負への執念」に加え「周りの人々を思いやる心」といった『帝京魂』の真なる意味を体現した先には、東東京地区の2年先輩・篠﨑を超える高卒1年での「ドラフト指名・NPB入り」が待っているはずだ。