◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(1日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇…

通算12アンダー11位で終えた

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(1日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)

ウェッジで転がした絶妙なアプローチがカップの左フチに蹴られた。松山英樹は思わず腰に手をやって残念がる。11番(パー3)、直後の1mのパーパットは右横を通過した。「難しいところからうまく打てて、安心しきっちゃってパターで打ってしまった」。チップインバーディかと思われたホールはたちまちボギーになった。

前半アウトは2バーディにとどまり、サウスコースでも難度の高いインコースの序盤だっただけに痛い。「あのカップ周りでホントにもう毎年やられている。もう少し攻略できる方法がないかなと…。油断しちゃうんでしょうね、あのホール」と珍しく弱音が漏れる。

その後のバーディは、フェアウェイからの2打目をグリーンエッジまで運んだ13番(パー5)だけ。「前半は伸ばさないといけない雰囲気で伸ばせず、後半はよく耐えられた部分と、スイングがうまくいかなくなったところがあった」。14番でグリーン右手前のラフから1m以内に寄せるなど、終盤にかけては好リカバリーが目立つ展開。「70」で9位から通算12アンダーの11位に後退してフィニッシュした。

2008年「全米オープン」を含めタイガー・ウッズが8勝したトリーパインズGC攻略は、松山にとってのキャリアを通じた願いでもある。初挑戦の14年から欠かさず出場し、トップ10入りは2回。ことしは初日にノースコースで自己ベスト「64」をマークした後、メインのサウスで優勝争いが遠ざかり「このコースにやられている感じがある。10年ちょっとやってもね、なかなか難しいもんだな…と思いながらプレーしました」とため息をついた。

両サイドのラフが深い7765ydの長距離コースでは、ロングゲームのミスが命取りになる。週を通じて珍しく天候に恵まれ続けた今大会は、スコアの伸ばし合いになった。「やっぱりバーディを獲りたくなるが、ラフからではなかなか獲れない。そういうところで大事なフェアウェイキープができなかった」とサウスで50%(21/42)に終わったキープ率を嘆く。

タイトル争いはかなわなかったものの、今季の自身2試合目を終えて状態が上向きなことには違いがない。「もう少し自然体でできればいい。自信を持って打てる感じと、まだ時間がかかると思うところがある微妙なラインにいる」と手応えを確信に変えたい。次週の「WMフェニックスオープン」(アリゾナ州TPCスコッツデール)は2016、17年に連覇した大会。「ずっと悩んでいたところで、今週は初日の途中ぐらいから『あ、これかな』という方向性が見えそうかなと感じられた。そこが救いというか。続けていけるようにしたい。うまくいくように願っています」。自分への期待を胸に、1週間で数十万人のファンを飲み込むトーナメントへ向かった。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)