ジョコビッチ、史上最多25度目のグランドスラム制覇の夢は終わらない「常に自分を…

ジョコビッチ、史上最多25度目のグランドスラム制覇の夢は終わらない「常に自分を信じている」
「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス決勝が2月1日に行われ、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク4位)は、カルロス・アルカラス(スペイン/同1位)に6-2,2-6,3-6,5-7で敗れ、史上最多更新となる25度目のグランドスラム制覇は持ち越しとなった。それでも、38歳の王者の内に宿る闘志は、決して消えていない。

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試合後の記者会見でジョコビッチは、「常に自分を信じている。そうでなければ、ここで戦っていない」と語り、今なお頂点を狙う意志を明確にした。

準決勝では大会2連覇中だったヤニック・シナー(イタリア/同2位)との4時間9分におよぶ激闘を制し、決勝でもアルカラスを相手に4セットの接戦を演じたこと自体が、自身の競争力を示す証だと受け止めている。

敗戦の悔しさは隠さなかったものの、ここ2週間を振り返り、「決勝に進み、タイトルまであと数セットのところにいた。信じられないほどの成果だ」と、自身のパフォーマンスを冷静に評価した。

試合内容については、近年でも屈指の出来だったという第1セットを振り返りつつ、勝敗を分けたポイントにも言及した。

第4セット4-4、ブレークポイントで放ったフォアハンドのミスが、流れを完全に相手へ渡してしまったと明かしている。「1本、2本のショットが試合の勢いを変えてしまう。それがテニスだ」と語り、理想的な感覚を最後まで維持できなかったことへの無念さをにじませた。

近年の自身の変化について、ジョコビッチは「期待値を下げたことが、余計なストレスを手放す助けになっている」と説明。常に優勝候補筆頭である必要はなく、むしろ“追う立場”であることが、終盤戦でのモチベーションにつながっているという。

今大会では4回戦の不戦勝、準々決勝での相手棄権と、運にも恵まれた側面があった。それでも「タイトルへの道で倒すべき2人のうち1人(シナー)を倒せた。昨年より一歩前進した」と前向きに受け止めている。

一方で、史上最年少での生涯グランドスラムを達成し、7度目のグランドスラム・タイトルを獲得したアルカラスへの敬意は惜しまなかった。

「彼の結果こそ、すでに輝かしいキャリアの証しだ。これ以上彼を称える言葉が見つからない。ナイスガイだよ。価値観もしっかりして、素晴らしい家族もいる。22歳でこれだけの実績を残していること自体が、すでに伝説的だ。これ以上の賛辞が見当たらない」と、その完成度と人間性を称えた。

フィジカル、メンタル、戦術のすべてが揃い、なお進化を求め続ける姿勢こそが王者の資質だとし、「彼とシナーが、これからの時代を引っ張っていく存在になる。そして、私のような“若手”が彼らに追いつこうと頑張るわけだ」と次世代への視線も示している。

決勝直後ということもあり、心にはまだ苦味が残る。それでもジョコビッチは「またチャンスが来るかもしれない。そのために、これからもプッシュし続ける」と語った。25度目のグランドスラムという大記録への挑戦は、まだ終わっていない。