▽プレシーズンマッチ  大分1(1―0、0―0)0札幌(1日、クラサスドーム大分) J2北海道コンサドーレ札幌が昨年の課…

▽プレシーズンマッチ  大分1(1―0、0―0)0札幌(1日、クラサスドーム大分)

 J2北海道コンサドーレ札幌が昨年の課題払拭(ふっしょく)へ、貴重な一戦を終えた。1日、今季開幕のいわき戦(8日、ハワスタ)を前にした最後の対外試合となる、J2大分とのプレシーズンマッチに臨んだ。前半29分にDF家泉怜依(26)が一発退場。数的不利となり、同34分に1点を失い、0―1で敗れた。昨季、前半に退場者が出た試合は3戦全敗も、後半見せた反撃姿勢を川井健太監督(44)は評価。本番前に最悪の展開の予行練習を済ませることができた。

 敗戦にも、川井監督の表情は晴れやかだった。開幕1週間前、最後の対外試合での0―1にも「10人になってからの展開ということではいいシミュレーションになった」と口にした。前半29分に退場者が出て数的不利となり、5分後に先制を許した。その中でも大崩れすることなく、後半は反撃姿勢を存分に見せた。「選手たちのメンタリティーは非常に良くなってきた。たくましくなってきたなと」と前だけを見た。

 昨年からの成長は見せた。昨季、札幌が前半に退場者が出た試合は3度あり、いずれも敗れた。DF西野奨太(21)は「去年は1人退場するとどこかで抜いたような守備をしたりしていた」と振り返る。今年就任した指揮官は、感じていた課題を改善すべく、沖縄キャンプから細部にこだわった要求を繰り返してきた。西野は「できていない選手が浮くぐらいの雰囲気になってきたので。そこが去年とは違う」と強調した。意識の高まりが、失点を重ねなかった要因となった。

 プレシーズンマッチだったため、大分側からは11対11に戻すことの許可も出たが、川井監督は「シーズン中にあり得ること」とあえて数的不利の戦いを続けた。ハーフタイムには「ネジを外せ。何もなく殴られ続けるんじゃなく、ひっくり返して、今日からコンサが変わるところを見せよう」とゲキを飛ばし、選手を奮い立たせた。

 DF堀米悠斗(31)は「何とか1点取りたかった」と無得点を悔やんだが、「後半はどっちが10人だろうと思っていた」と続けた言葉は強がりではない。見せ続けた戦う姿勢は、本番で生かしていく。

(砂田 秀人)