◆第31回シルクロードS・G3(2月1日、京都競馬場・芝1200メートル、良)   京都の第31回シルクロードS・G3…

◆第31回シルクロードS・G3(2月1日、京都競馬場・芝1200メートル、良)  

 京都の第31回シルクロードS・G3は、3月3日に定年で厩舎解散する西園正都調教師(70)=栗東=が管理する16番人気のフィオライア(太宰)が押し切って3連単243万円超を呼ぶ激走。WIN5は的中ゼロでキャリオーバーとなった。

 根性で粘り切った。フィオライアは2番手から直線に向くと、猛然とラストスパート。全力を振り絞り、後続との差を広げた。外から猛追した2、3着馬もしのぎ、16番人気で重賞初制覇。3連単243万8990円の波乱を演出した。

 最高の贈り物だ。管理する西園正調教師は3月上旬で定年引退。この日は小倉に臨場していたが「周りのみんなと絶叫しました」と歓喜した。序盤から積極策をとって持ち味を発揮。4角ではいったん1番人気馬に先頭を譲ったが、そこから再加速して突き放すのは、実力の証拠だ。指揮官は「力をつけているし、展開利はあったけど、色々かみ合いました」とたたえた。

 長いホースマン人生の最終章こそ、手は緩めない。レース前から「八分、九分の仕上げじゃなくて十分。いや、十二分」と全力投球だった。熱意に応えた孝行娘には「よく頑張ってくれました。本当に良かった」と感心するばかりだ。

 大仕事をやってのけたのは、29年目のベテラン太宰。指揮官が「真面目ないい子。彼の期待にも応えられて良かった」と喜べば、鞍上も「終始手応えは良かったです。ずっとお世話になっているので、結果を出せて良かった」と安堵(あんど)。互いに恩返しの一勝になった。

 僚馬で12着だったビッグシーザーとともに、次はオーシャンS(28日、中山)に向かう予定。調教師としての最終出走前日に、再び大舞台が待つ。「最後まで頑張ります」と、トレーナーはやはり意欲旺盛。引退までの花道を、さらに華々しく飾る。(水納 愛美)

 フィオライア 父ファインニードル、母フルールシチー(父サクラバクシンオー)。栗東・西園正都厩舎所属の牝5歳。北海道日高町・日高大洋牧場の生産。通算16戦6勝。総獲得賞金は1億3140万3000円。重賞初勝利。馬主は(株)友駿ホースクラブ。