リンドーアら複数の主力が出場を断念したプエルトリコ。不満が出るのは当然か(C)Getty Images 第6回ワールド・…

リンドーアら複数の主力が出場を断念したプエルトリコ。不満が出るのは当然か(C)Getty Images

 第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が来月に開催が迫る中、2度の準優勝を誇るプエルトリコ代表が辞退を検討しているというニュースが報じられた。主将就任が発表されていたフランシスコ・リンドーアをはじめ、主力選手数名が保険上の問題により出場を断念。プエルトリコ野球連盟のホセ・キレス会長が、「不公平だ」などと不満を露わにし、大会からの辞退を示唆したと伝えられている。

【写真】全米野球記者協会の「アワードディナー」を彩った真美子夫人 あでやかなワンショルダーのドレス姿で笑顔

 毎回、優勝候補にも挙げられているプエルトリコは今回、開催国の1つでもある。世界屈指の野球伝統国のWBC辞退が現実のものとなれば、大会の歴史に大きな影を落とすことは間違いない。だが、米メディア『heavy』で活動するプエルトリコ出身のライター、アルビン・ガルシア氏は母国野球連盟の対応に理解を示し、一方では大会のシステムについて苦言を呈している。

 リンドーアやホセ・ベリオス、カルロス・コレアといったメジャープレーヤーが軒並み保険の制約によって出場不可能となり、プエルトリコ野球連盟の辞退検討となった経緯を説きながら、「この姿勢は、ワールド・ベースボール・クラシックが抱える根本的な矛盾を浮き彫りにしている」と主張。

 さらに、「プエルトリコはWBCにおける『一参加国』ではない。銀メダルの獲得、世界の強豪との名勝負、そしてヒラム・ビソーン・スタジアムでの熱狂的な試合は、大会の価値そのものを形作ってきた」と代表チームの歴史を振り返りながら、「通常であれば撤退など考えられない存在だ」と断じている。

 母国代表が置かれた現状に憤りを隠さないガルシア氏は、「それでもなお、撤退が現実的な選択肢となっている事実は、現在の仕組みがいかに破綻しているかを物語っている」などと強調する。

 その上で、「プエルトリコは他の野球強国と同等の敬意を求めており、その原則を守るためなら、スポットライトを手放す覚悟も辞さない構えだ」などと訴えながら、「もし2026年のWBCがプエルトリコ不在で開催されることになれば、それは才能不足が理由ではない。制度の限界が、こうした事態を招いたと言えるだろう」とシビアな意見を並べた。

 過去にも、保険適用の関係によりスター選手が不参加となったケースも起きたことから、この問題は常に議論の対象となっている。今後もWBCが“野球世界一決定戦”として歴史を築いていくためにも、制度整備が急務であることは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】WBCでは「投げない」 大谷翔平の“打者専任”の妥当性 米記者が説いた保険の壁「驚きはない。承認を得るのは困難だった」

【関連記事】WBC撤退も示唆 主力辞退が相次ぐプエルトリコ会長が“保険問題”に激怒「アメリカが金メダルを欲しいのなら、勝手に日本とやればいい」

【関連記事】「隣にいる可愛い子は誰?」私服姿の山本由伸と一緒にいた人物に“熱い視線” 専門メディアが紹介