キャンプ初日からハツラツと動いた新助っ人は、ファンの注目の的だった。キャッチボール後に行われた今年初めてのシートノック。…

キャンプ初日からハツラツと動いた新助っ人は、ファンの注目の的だった。キャッチボール後に行われた今年初めてのシートノック。小幡、熊谷とともに遊撃に入ったのは、ひときわ目立つ185センチのキャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)だった。

「感触は良かった。周りの選手も非常に才能豊かだと感じたよ」。球団では19年ソラーテ以来の遊撃外国人は、軽快に打球をさばいていった。中でも特徴的だったのはバウンドに合わせて捕球即、肩を力強くしならせたダイナミックなスロー。弾丸送球が一塁ミットに吸い込まれていった。

「肩の強さは自分の武器だと思っています。それを生かして、チームに良いエネルギーをもたらしたい」。阪神のユニホームを着て初めてのノックから、惜しげもなく強肩を披露。米国では少ない土のグラウンドにも「今のところ大きな調整は必要ないかなと思っています」と自信を見せた。

終了後には藤川監督から「初日だからあまり頑張りすぎず、1つ1つやっていけばいいよ」と声をかけられたという。指揮官も「すごく素直な選手なので。うまくコントロールして彼がやりやすいような環境作りをすると、それに尽きますね」と全力サポートする。

宜野座のファンを沸かせたのは、守備力だけではない。前川とともにランチ特打を行い、26スイング目に左翼へ柵越え。藤川監督が見守る中、ラストの31スイング目にも左中間へ1発を飛ばすと、スタンドから歓声が上がった。「非常に良い状態だよ。例年のこの時期と比べても、いつもより良い仕上がりだと感じているので、ここからさらに上げていきたい」。マイナー通算85本塁打を放った打力も魅力的だ。

タテジマでのキャンプ初日を終え「最高だった。すごく楽しむことができた。コーチやチームメートなど、素晴らしい人たちの中で初日を終えることができて良かったよ」と充実の笑顔。目標は球団史上初の遊撃助っ人のゴールデングラブ賞。攻守でファンを魅了する。【磯綾乃】