「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座) 阪神・新外国人のキャム・ディベイニー内野手(28)=前パイレーツ=が、宜野座キャ…
「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)
阪神・新外国人のキャム・ディベイニー内野手(28)=前パイレーツ=が、宜野座キャンプ初日から上々のスタートを切った。シートノックで遊撃の定位置に就くと、華麗にさまざまな角度から送球する“千手観音スロー”を見せ、自慢の強肩を披露。ランチ特打でも初日から2発の柵越えと攻守にわたり強い存在感を示した。
“正遊撃手不在”の下馬評をディベイニーが覆す。キャンプ初日。熱気に包まれた宜野座で攻守にわたって躍動した。「初日を楽しむことができたし、コーチ、チームメート、素晴らしい人たちの中で1日目を終えることができたよ」と存分に日本野球を堪能した。
まずは守備だ。シートノックで遊撃に就くと、難なく打球を処理。そして南国を沸かせたのはさまざまな角度からの送球だ。上からも下からも横からも正確なスローイングで送球する“千手観音スロー”。アメリカ仕込みの秘技で、無限の可能性を見せつけた。
「シーズン中、ショートで守る可能性があるなら、いろんな角度、状態で投げなければ。それに向けた練習だよ」。常に万全の体勢で捕球できるわけではない。ただ初日からケースを想定しての練習は異例のことだ。定位置奪取への準備を着々と進めている。
強肩も披露し「自分の武器ですし、速い球を投げられる」とディベイニーは自信満々。田中内野守備走塁コーチも「器用ですね。外国人特有。下から投げても強い球を投げられる」と目を丸くした。約30分の練習で存在感を示した。
ランチ特打でもマイナー通算85発の片りんを見せた。打席ではゆったりとした構えから鋭いライナー性の打球を連発。外野深くへ何度も運び、31スイング中2本の柵越え。安打性の打球を20本放ち、そのうち7本は逆方向と広角へ打ち分ける技術も発揮した。「この時期と考えるといつもよりいい状態にある。少しずつ上げていきたいね」とまだまだ上昇の余地は残されている。
初めてのキャッチボールは佐藤輝と組み、「誘ってもらいました」と照れ笑い。「去年MVPを取った彼の優しさなのかな」と感無量だった。「才能豊かな選手たちと一緒に取り組むことができた。大きな調整や対応はいらないかなと思ったよ」。初日から準備OKだ。虎を救う“千手観音”となり、チームを歓喜へ導く。
◆キャム・ディベイニー(Cam・Devanney)1997年4月13日生まれ、28歳。米国出身。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。内野手。セントラルカトリック高、イーロン大を経て19年度ドラフト15巡目でブルワーズから指名。23年オフにロイヤルズ、25年途中にパイレーツへ移籍。マイナーでは通算402試合で遊撃で出場。25年8月にメジャーデビュー。
◆2025年の阪神遊撃事情 昨シーズンの遊撃では、小幡がチーム最多の84試合(先発73試合)に出場。続いて木浪が44試合(同41試合)、熊谷が32試合(同27試合)、高寺が2試合でいずれも先発。4選手の昨季打率は小幡・223(265打数59安打)、木浪・193(181打数35安打)、熊谷・224(156打数35安打)、高寺・231(134打数31安打)だった。