FC町田ゼルビアは1日、アカデミーの2026年の新体制を発表した。新たにユースコーチにクラブOBの森村昴太(こうた)氏(…

FC町田ゼルビアは1日、アカデミーの2026年の新体制を発表した。新たにユースコーチにクラブOBの森村昴太(こうた)氏(37)が、ジュニアコーチには昨季のJ3ギラヴァンツ北九州までプロ生活20年の喜山康平氏(37)が加わることになった。

昨年はユースチームが東京都1部(T1)を制してプリンスリーグ関東2部への昇格を手にするなど、トップチームに追いつけとばかりに強化が進んでいる。そんな勢いを加速させるスタッフも“補強”となった。

新体制発表に際し、オンライン取材に応じた菅澤大我アカデミーダイレクター(51)は「今までの積み上げに対して成果を出すために集めたメンバー」と自信を口にする。「去年はユースからトップへ未昇格だったが、そこに割って入れるメンバーを育てたい」とも話した。

菅澤ダイレクターは育成指導のスペシャリスト。東京ヴェルディのアカデミーを皮切りにさまざまなクラブで多くのプロ選手を育ててきた。新たに加わった森村コーチ、喜山コーチについてはこう説明した。

「森村は町田のトップチームで(15~20年シーズンの)5年半プレーしたのがオファーの決め手。FC東京ユース出身ということで私の知らないサッカーで育っているし、そこをうまく融合してもらいたい。喜山は(東京Vで)小学生から見ていた。現役生活を20年続けてコーチ業に上がってきた。そのセカンドキャリアの最初を一緒に歩めるのはうれしい出来事。技術、戦術、メンタルすべてでいい影響を与えてくれると思う」

森村コーチはJFLのクリアソン新宿で現役引退後、同クラブでU-15の監督を2年間務めた。「(町田から)話をいただけるなんて思わなかったのでビックリした」。ただ、やるサッカーと教えるサッカーは違うことをあらためて感じていたという。自らのステップアップを図るべく「町田のアカデミーはいいサッカーをすると聞いていたので、素晴らしい指導者たちから学んでいくことは自分の今後につながっていく」と加入を決断。クリアソン新宿側も快く送り出してくれたという。

また、喜山コーチは「菅澤さんにはファジアーノ岡山が契約満了になった時(22年オフ)から誘っていただいていたし(就任は)光栄です。ユースの試合を見せてもらったが、とても魅力的なサッカーをしていた。自分はJ1から地域リーグまで経験している。その経験を選手1人1人に還元したい。踏ん張れる選手になってもらいたい」。J1で33試合、J2で史上5位の通算394試合出場など、その実績は選手育成に大きく役立ちそうだ。

2人のコーチの言葉にうなずいていた菅澤ダイレクターは「育成年代でやるべきこと、経験させるべきことを飛び越さない。コツコツと丁寧な指導をしたい。ゼルビアのやりたいサッカーを認知させたい。歩みを止めずにやっていく」。育成指導のコツとは“急がば回れ”。手間暇かけて地道に見守っていく考えを強調していた。