プロ野球ファーム・リーグに参戦して3年目のオイシックスが1日、静岡・修善寺でキャンプインした。今季からCBO(チーフ・ベ…
プロ野球ファーム・リーグに参戦して3年目のオイシックスが1日、静岡・修善寺でキャンプインした。今季からCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)に就任した桑田真澄氏(57)が初日の練習を視察。選手個々のポテンシャルを最大限に引き出すべく、独自の「桑田流」指導を本格始動させた。
キャンプ初日、まず周囲を驚かせたのは練習時間の短縮だ。全体練習を午後2時で切り上げ、自主練習も1時間程度に制限した。これは桑田CBOの提案によるもの。「ここは近くにブドウ畑があるでしょう。朝晩の冷え込みが激しい土地という特性を考え、最も気温が上がる午後1時から3時に質の高い練習を集中させるようにしました」と説明した。寒さや長時間の練習によるけがのリスクやパフォーマンスの低下を防ぎたいと、合理的な判断を強調した。
前夜のミーティングでは、技術指導だけでなくフロントも含めた組織全体の改善を提言した。選手に対しても「クタクタになるまで、泥んこになるまでやるのは学生野球。我々はプロ。栄養と睡眠を含めたコンディショニングまでが仕事」とプロ意識の徹底を求めた。自身の役割については、オイシックス高島会長から技術指導とコーチングの指針作りを託されたと明かした。「トップダウンではなく議論を大切にしたい。反対意見もどんどん言ってほしい」と、風通しの良い組織作りを目指す。
投手、野球とまんべんなく視察した。その中には2年前、巨人2軍監督時代に対戦経験のある上村知輝投手(25)の姿もあった。「相手ベンチから見ていた改善点を直接伝えました。彼も同じ方向だったので、非常にいい視点で課題に取り組んでいました」と目を細めた。
巨人時代に行っていた勉強会も開く予定で、現在は選手への資料を自ら作成中だという。「彼らの潜在能力はまだ発揮しきれていない。ちょっとした気づきや考え方の違いで劇的に成長する可能性がある」と力を込めた。目標は、昨季3割台に低迷したチームの勝率を5割へ引き上げることだ。球界のレジェンドの新たな挑戦が始まった。