「別府大分毎日マラソン」(1日、高崎山うみたまご前~ジェイリーススタジアム) 9月開幕の名古屋アジア大会、28年ロサン…
「別府大分毎日マラソン」(1日、高崎山うみたまご前~ジェイリーススタジアム)
9月開幕の名古屋アジア大会、28年ロサンゼルス五輪代表選考会を兼ねて行われ、箱根駅伝3連覇の青学大エースで、山上り5区の異次元区間新記録から“シン・山の神”の異名がついた黒田朝日(21)=青学大=が2度目のマラソンに挑戦し、2時間7分3秒で日本人2位の3位となる激走をみせた。ロス五輪に向けたMGC出場権を獲得した。
終盤は青学大の先輩でもある吉田祐也(GMOインターネットグループ)と日本人トップ争いのマッチレース。惜しくも競り負けたが、コンディション不良を公言していた中での快走に衝撃が走った。TBS系の中継で解説を務めた青学大・原監督は「練習メニューを瀬古さんにみてもらったら『こんなんでマラソン走れるか』っていうぐらい負荷的には低いんですけど。すごいよな~」と感嘆。瀬古利彦氏も「また頑張ってね。あなたは(箱根5区で)早大抜いたのであんまり俺はね、困るんだけど。今日は凄い!」と絶賛した。激闘を繰り広げた吉田も「非常に頼もしい。いつも一緒に練習してますし、ラストまで競り合うことができて、僕自身も成長できた。感謝してます」と振り返った。
黒田は序盤から3分ペースを刻む先頭集団にしっかり取り付いていくと、5人出場の青学勢では20キロに塩出、22キロに宇田川、25キロに荒巻、26キロで平松が遅れていった中、しっかりと勝負できるポジションをとり続けた。33キロ過ぎにマスレシャ(エチオピア)がスパート。日本勢ではまず青学大の先輩、鈴木塁人(GMOインターネットグループ)が前に出て追いかけ始めると、黒田も追撃。鈴木を吸収し、第2集団を作った。吉田祐也(GMOインターネットグループ)、古賀淳紫(安川電機)、福谷颯太(黒崎播磨)、溜池一太(中大)との争いの中で37キロ過ぎに吉田と黒田が抜けだし、青学大の先輩後輩の2人がし烈な日本人トップ争いを繰り広げた。40キロ過ぎに黒田が前に出たが、吉田も食い下がり、残り1・5キロの給水で吉田が前に。それでも黒田が食い下がり、トラック勝負となった。最後は吉田に振り切られたが、両手を広げてゴールすると、吉田と健闘をたたえあう抱擁を交わした。
今大会は2028年ロサンゼルス五輪選考会「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」につながるシリーズの一つ。黒田は前日会見で「記録に関しては特に意識するところはなく、順位を狙っていきたいと思っている。今のコンディションも鑑みて、MGC出場権獲得がまずは第一目標。箱根に一番合わせていたので、あの時点が絶好調。現状に関しては、その時(箱根駅伝時)に比べるとコンディション不良に近い状態かなというふうに思っています」と語っていた。今大会は2時間9分以内で日本人6位以内、もしくは順位に関係なく2時間6分30秒以内でMGC出場権が獲得できる。
今年の箱根駅伝の5区で驚異的な新記録をマークした青学大のエース。箱根後は18日の全国都道府県駅伝に岡山代表の3区として出場。区間5位で岡山の過去最高順位となる4位躍進に貢献した。原監督は「箱根の後はイベントにも駆り出されていたので状態は・・・」と語っていた。
初マラソンだった昨年2月の大阪マラソンでは日本学生歴代最高タイムとなる2時間6分5秒(6位)をマークしている。それ以来となる2回目のマラソンだった。