大谷本人はWBC登板に含みも…ロバーツ監督は断言「WBCでは投げない」 ドジャース・大谷翔平投手は3月のワールド・ベース…
大谷本人はWBC登板に含みも…ロバーツ監督は断言「WBCでは投げない」
ドジャース・大谷翔平投手は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンのマウンドに上がるのか。「WBCに向けた話し合いはありましたか?」。米メディアから問われたデーブ・ロバーツ監督は顔色を変えることなく切り出した。
「彼はWBCでは投げない。ただし、シーズンに向けてしっかり準備していく。驚きはなかったし、正直ホッとしたという感覚もない。昨年やったこと、そこに至るまでの過程、そして2026年に二刀流をやるための最善の準備を考えると、自然な判断だと思う。彼自身の決断だし、とてもいい決断だと思っている」
WBC開幕を1か月後に控えた中でのロバーツ監督の発言。ここから矢継ぎ早に質問が飛んだのは言うまでもない。「もしオオタニが投げたいと言ったら、投げさせていたか?」との問いかけに、指揮官は「もちろんだ。間違いなく」と大きく頷いた。
ロバーツ発言のちょうど1時間前。大谷は報道陣の取材に対応した。「WBCで投げるかはちょっとまだわからない。最後の最後まで調整次第というか、体の状態を見て(の判断)になるんじゃないかなと思う。ただ、出ることは決まっているし、DHとしてまず準備したい」と話し、WBCでの登板の可能性に含みを持たせた。
「ブルペンは3、4回ぐらい入りました。球速はまだそんなにマックスまでは上げていないですけど、ある程度の球種を投げながら。30球ぐらいですかね」。3月上旬の登板にも十分に間に合う調整具合。それだけに指揮官から明かされた投手・大谷のWBC登板回避の衝撃は大きかった。
ロバーツ監督はウソを付くのが苦手な男だ。2023年12月、大谷争奪戦の真っ只中に大谷本人と面談したことを明言。大谷陣営から緘口令が敷かれていると噂が飛び交う中での発言は周囲に波紋を呼んだが、「私はウソをつくような人間ではない。どこかの段階で公になるだろう」と語っていた。今回発せられたニュースもウソじゃないだろう。
それなら何故、大谷とロバーツ監督の発言に食い違いがあったのか。日本球界は侍ジャパンの話題で一色。中心選手である二刀流・大谷が打者専念となれば、多少なりとも侍ジャパンの士気に影響する。それに大谷が投げるなら、ライバル国はずっと警戒し続けなければならない。だからこそ大谷自身は「最後の最後まで」と語り、WBC登板の望みを残したかったのではないだろうか。(小谷真弥 / Masaya Kotani)