ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が「全米オープン」に出場中、フロリダの自宅で不法侵入者に40万ドル相当の物品を盗まれていたことが、木曜日の警察の発表で明らかとなった。警察によれば、事件は9月1日から5日までの期間に、パーム・ビーチ・ガーデ…

ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が「全米オープン」に出場中、フロリダの自宅で不法侵入者に40万ドル相当の物品を盗まれていたことが、木曜日の警察の発表で明らかとなった。

警察によれば、事件は9月1日から5日までの期間に、パーム・ビーチ・ガーデンズの富裕層居住区域内にある、敷地面積10,000平方フィートのビーナス邸で起こった。警察は、盗まれた物品についての情報を非公開としており、犯人は未だ逮捕されていない。

パーム・ビーチ郡の資産記録によれば、ビーナスと妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は2000年にこの新居を購入。不動産の現在価値は230万ドルとされる。

この事件を最初に報じたのはウェスト・パーム・ビーチニュースだった。パーム・ビーチ・ガーデンズ警察が、ニュースで報道されるまで、ビーナスが関与する事件情報を公開しなかったという事態はこの5か月間でこれが2回目だ。

ビーナスは6月に自宅近くで起きた交通事故に関与しており、この事故で相手の車に乗っていた男性が死亡している。警察はこの事故は捜査中で、死亡した男性の遺族がビーナスに対し訴訟を起こしていると伝えている。パーム・ビーチ・ガーデンズ警察は、事故の3週間後にTMZがウェブ上の記事で取り上げるまで、報道発表も事故報告書の発表も行なわなかった。

エドアルド・ギレン警部は、「フロリダや全米の警察が日常的に行なっている、管轄地域住民が関与する重大犯罪や死亡交通事故に関する報道発表は、本来警察の仕事ではない」と述べた。「警察の仕事は、事件に関する情報を無作為に発表することではない。ビーナスは我々の管轄区域の一住民であり、他の全市民と同等のプライバシーが彼女にも与えられる。」とギレン警部はAP通信に宛てたメールで述べた。

この郊外に暮らす5万4千人の居住者のほとんどは中流階級だが、富裕層の居住地も存在する。

37歳のビーナスは、この数年間でテニス選手人生史上最も良い成績を残しており、「ウィンブルドン」と「全豪オープン」の両方で準優勝の成績を残し、「全米オープン」では準決勝まで勝ち上がった。

ビーナスは7度にわたりグランドスラムタイトルを獲得し、テニス選手としての生涯獲得賞金は4,000万ドル近い。自身のアパレルラインを持ち、ラルフ・ローレンやクラフトフーヅ、洗剤のタイド、ウイルソン・スポーティング・グッズとの宣伝契約を結んでいる他、マイアミ・ドルフィンズの一部を所有している。(C)AP(テニスデイリー編集部)※写真は「WTAファイナルズ」に出場したときのビーナス

(AP Photo/Yong Teck Lim, File)