◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(31日)◇レイクノナGCC (…

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(31日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)
前世界ランキング1位のネリー・コルダがド派手な飛び出しから暫定首位に浮上した。まだ風も穏やかで、気温もそこまで下がっていなかったスタートから2連続バーディを決めると、3番では右のセミラフから50度のウェッジショットが60cmほどスピンバックしてカップに消えるイーグルを奪取。「文句なんてつけようがない。コンディションが厳しくなるのは分かっていたので、あのスタートが本当に助けになった」と勢いをつけた。
8番からの2連続バーディでハーフ「30」をマークして折り返すと、強風が吹き荒れた後半も12番からの4ホールで3バーディを追加した。悪条件下でスコアを伸ばせたポイントについて、「AIG女子オープン(全英女子)」で戦うために身に着けたという低弾道ショットとともに、自らの内面との向き合い方を挙げる。「(ショットも含めて)自分の決めたラインに100%、コミットできた。ボールが転がり落ちるような傾斜も多いコースで、この風と寒いコンディションでは簡単に自分を疑ってしまうから。一打一打に集中できた自分自身を誇りに思う」
風が強くなる時間帯に、ひときわ影響を大きく受ける15番からの4ホールをプレーすることは「ある意味でサバイバルモード」と表現するほどタフな戦い。唯一のボギーを喫した17番(パー3)ではタップインのショートパットを打とうとして、揺れ動くボールを見て仕切り直すシーンもあった。「きょうはあの辺りでサーフィンができそうなくらいだった。過酷だった」と苦笑いを浮かべる。
8人がプレーを終えられなかった第3ラウンドの平均スコアは「73.34」。大荒れの一日にあって異次元ともいえる8アンダー「64」をたたき出し、通算13アンダーで暫定首位に立った。出場5試合連続を含む7勝を挙げた2024年から一転、昨季はまさかの未勝利。世界ランキング1位の座もジーノ・ティティクル(タイ)に譲った。
新シーズン開幕戦での華麗な復活Vへ、膨らむ期待を冷静な言葉で制した。「追われる立場と捉えることもできるけど、最も重要なのはこの瞬間に集中し、それを考えないようにすること。追いかけるのも、リードするのも気にしない。私はただ、競争の中にいることが好きなの」と闘志は内に秘めた。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)