ブルージェイズ入団を決めた岡本(C)Getty Images 獲得に大枚を叩いた“ルーキー”の調整を巡る議論が巻き起こっ…

ブルージェイズ入団を決めた岡本(C)Getty Images
獲得に大枚を叩いた“ルーキー”の調整を巡る議論が巻き起こっている。
2月の球春到来を前に、早くも注目を集めているのは、今オフにブルージェイズと契約を交わした岡本和真だ。巨人からポスティングシステムを利用してメジャーリーグ挑戦の夢を叶えた29歳は、4年6000万ドル(約94億円)の大型契約を獲得。「カズマのような選手を獲得できたことは、我々にとって大きな一歩」(ロス・アトキンスGM談)という確かな評価を得て海を渡る形となった。
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無論、環境の異なる舞台で、待ち受けるレギュラー争いに挑むのは決して容易ではないだろう。昨季にワールドシリーズにまで駆け上がったブルージェイズは、控え野手の層も厚く、「巨人の4番」を任された岡本と言えど、求められる成績のハードルは高い。
そうした中で岡本は、今春にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する。去る1月26日に公表された日本代表メンバー29人にも名を連ね、レギュラーシーズン開幕前の調整期間を侍ジャパンの一員として過ごす。
侍ジャパン、ひいては日本の野球ファンにとって、岡本の参戦は頼もしい。だが、強度の高い実践の場に送り出すブルージェイズ側としては、少なくない心配材料ではある。実際、“ルーキー”のWBC出場に懸念を抱く地元メディアもある。
ブルージェイズをこよなく愛する専門メディア『Toronto Baseball』は、岡本のWBC出場について「6000万ドルの投資を考えれば、大きな賭けだ」と指摘。昨季に守備中に相手走者交錯し、長期離脱を余儀なくされた岡本の耐久性に疑問を投げかける。
代表選出問題について同メディアは「『ケガの呪い』という亡霊は常に、どんな選手にも迫りくる」と断言。出場選手全員にリスクが伴うとしつつ、岡本の出場に対する言い知れない不安を書き記している。
「昨シーズンにオカモトが限られたサンプルの中での15本のホームランを放った事実は、彼のパワーが本物であることを証明している。だが、彼の耐久性については、メジャーリーグで通用するかということも含めて、依然として大きな疑問符が付く。肘にまだ不安を抱えている選手を、地球上で最も強度の高いトーナメントに送り込むのは、明らかに危険な行為だ」
強く警鐘を鳴らした同メディアは、こうも続けている。
「もしも、オカモトがWBC期間中に負傷した場合、ブルージェイズは打線の中核に大きな穴が開く。そして彼が古傷である腕を痛めたまま戻れば、代表選出に介入しなかったフロントオフィスは無能に見えるだろう。国の誇りというものは否定できないが、フランチャイズ的な観点から見れば、今回の決断は不必要な賭けだ」
果たして、岡本は日本代表としてどれだけのパフォーマンスを見せ、無事にブルージェイズに合流するのか。「彼が金メダルを獲得し、さらに健康に問題がない状態で戻ってくることを祈るばかりだ」とも伝えられる中で、和製大砲の一挙手一投足に注目が集まっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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