2リーグ制以降では球団初となるリーグ連覇と3年ぶりの日本一を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕開けとなる。沖縄県の…

 2リーグ制以降では球団初となるリーグ連覇と3年ぶりの日本一を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕開けとなる。沖縄県の宜野座村とうるま市具志川で行われるキャンプを前に、田中キャップらデイリースポーツのトラ番7人が、それぞれのイチ推し選手を紹介する。

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 鹿児島・沖永良部島で今年1月、「素の」近本光司に触れた。球界トップクラスの成績を残すスター選手。整った環境はいくらでもあるはずだが、「永良部が僕に力をくれる」と笑う。島の人たちが作ったグラウンドで汗を流し、装飾した軽トラックで手製のVパレード。どれも温かかった。

 オフには昨季取得した国内FA権を行使せず、5年総額25億円の大型契約で残留を決断。残留か、移籍か。当然心は揺れたはずだ。それでも結果的に阪神に残ると決断した背景には、“タイガース・タウン化”した島の存在があったのではないか。いつも以上の笑顔に、そんなことを感じた。

 自主トレで過ごした3週間、首にはウミガメのネックレスを着けた。日本では屋久島、種子島以南に生息する夜光貝を加工したものだ。貝は磨くほど輝くとされ、近本の野球人生を投影する。小さな体を磨いて、磨いて駆け上がったプロ野球人生。今季も甲子園で輝く姿を楽しみに待ちたい。(デイリースポーツ・田中政行)