第102回箱根駅伝(2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成し…

 第102回箱根駅伝(2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大の「シン・山の神」黒田朝日(4年)らは31日、別府大分毎日マラソン(2月1日、大分市高崎山うみたまご前スタート~別府市亀川漁港前折り返し~大分市ジェイリーススタジアムゴール)に向けて、大分市内の競技場で最終調整を行った。

 別大マラソンには、箱根駅伝5区で1時間7分16秒の圧倒的な区間新記録をマークし「シン山の神」&「4代目・山の神」を襲名した黒田朝日、同8区で区間新記録をマークして3年連続区間賞を獲得した塩出翔太(4年)、3区7位の宇田川瞬矢(4年)、4区3位の平松享祐(3年)、1区登録ながら体調不良のため当日変更で欠場した荒巻朋熈(4年)の5人が出場する。

 レース前日のこの日は、箱根駅伝やハーフマラソン(21・0975キロ)と全く同じメニューで調整。動的ストレッチ、ウオーミングアップを行った後、1000メートルを1本走った。黒田朝日は軽快に、今年の箱根駅伝5区前日とほぼ同じタイムで走った。

 スタジアムには黒田朝日らの世代の1学年先輩で、大分市に在住する横田知己さん(23)が差し入れを持って激励に訪れ、後輩たちの走りを見守った。

 横田さんは日本男子プロゴルフツアー2勝の横田真一とタレント穴井夕子の長男で、2021年に青山学院高等部から入学。強く志願して青学大陸上競技部に入部した。太田蒼生、鶴川正也(いずれも現GMOインターネットグループ)ら同期が高校時代に5000メートル13分台の自己ベスト記録を持っていた中で、横田さんの高校時代の自己ベスト記録は15分41秒77。入学直後に15分15秒75と大幅に自己ベストを更新したが、その後は故障や貧血などに苦しみ、タイムは伸び悩んだ。

 2023年、3年生に進級する前に原晋監督(58)は横田さんに引退を通告。横田さんはマネジャー転向を申し出たが、原監督は「マネジャーは簡単な役職ではない。知己はマネジャーに向いていない」と厳しい態度で却下。その上で原監督は「2年で引退ということになったが、決して悪いことをして辞めるわけではない。堂々と、青学大駅伝チームのOBと名乗っていい。残りの大学2年間で自分に最も合った道を探して、その新たな道で頑張ってほしい」と温かいエールを送った。

 2年生終了時で青学大駅伝チームを退いた横田さんは、原監督のアドバイス通りに3、4年時は学業とゴルフに励み、昨春、青学大経営学部を卒業。現在は大分市内の建設業の会社で働いている。アマチュアゴルファーとして腕も磨き、15日に行われた大分アマチュア選手権プレ予選会では76で回り、トップ通過した。

 「(5000メートル)15分台で入学した自分を、誰一人として見下したりしないで、全員が対等に接してくれて、最高の仲間もできました。青学大陸上部が今でも大好きだし、最高の2年間を経験させてもらったと思っています」と横田さんは青学大駅伝チームで過ごした濃密な2年間を振り返る。

 「強い後輩の走りを、久しぶりに間近で見られて感無量です」と横田さんは、しみじみと話した。「明日(1日)、頑張って!」先輩の心のこもった激励に、後輩たちは満面の笑みを見せて応えていた。