ジョコビッチ「この数年で最高のパフォーマンスが必要だった」 1月30日「全豪オ…
ジョコビッチ「この数年で最高のパフォーマンスが必要だった」
1月30日「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス準決勝が行われ、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク4位)が、第2シードで大会2連覇中のヤニック・シナー(イタリア/同2位)を3-6,6-3,4-6,6-4,6-4のフルセットで破った。ジョコビッチは大会最多を更新する11度目の全豪制覇、そして史上最多25度目のグランドスラム・タイトル獲得に王手をかけた。
【動画】ジョコビッチ、大会連覇中のシナーをフルセットで撃破し決勝へ!準決勝ハイライト
試合は午前1時半を回った直後に幕を閉じた4時間9分のドラマは、まさに「王者の帰還」を象徴するものだった。ジョコビッチは直近の対シナー戦で5連敗を喫しており、この日もセットカウント1-2と追い詰められる苦しい展開となった。
しかし、38歳の絶対王者は屈しなかった。直面した18度のブレークポイントのうち、実に16度を凌ぎ切る驚異的な粘りを発揮。ピンチは最終セットだけで8度あった。「正直、言葉が見つからない」と切り出したジョコビッチは、オンコートインタビューでジョークを交えて喜びを語った。
「シナーはこれまでの5試合、私の(攻略法の)電話番号を知っていたようだ。だから今夜のために番号を変えなければならなかった。冗談はさておき、彼は究極まで私を追い詰めた。この数年で最高のパフォーマンスが必要だった」
ジョコビッチは2023年全米オープン以降、グランドスラムのタイトルから遠ざかっており、シナーと現王者のカルロス・アルカラス(スペイン)が出てきたことで一部では限界説も囁かれていた。会見でそのことに触れられると、王者は静かに、しかし力強く反論した。
「私を引退させたがっている専門家たちがたくさんいるようだが、彼らに感謝したい。それが私に間違っていると証明するためのモチベーションと力を与えてくれた。自分に何ができるかは自分が一番よくわかっている」
この日のジョコビッチは、第4セットで時速140kmを超えるフォアハンドを叩き込むなど、攻撃的な姿勢を貫いた。最終セットの第7ゲームでついに均衡を破るブレークに成功すると、詰め寄るシナーを振り切り、3度目のマッチポイントで勝利を掴み取った。
決勝の相手は、大会史上最長の準決勝を制して勝ち上がった第1シードのアルカラスだ。アルカラスは勝利すれば史上最年少での生涯グランドスラム達成となる。一方のジョコビッチは、全豪で優勝すればオープン化以降の最年長王者となる。
「(先に終わった)アルカラスの試合を見ていたよ。彼は私より16歳も若いから、生物学的には彼の方が回復は早いだろうね」と笑いを誘ったジョコビッチ。しかし、その瞳には闘志が宿る。
「グランドスラムの決勝で戦うために、私は今も現役でいるんだ。日曜日のために、残っている全てのガソリンを使い果たすつもりだ」
38歳の生ける伝説か、22歳の若き王者か。日曜日のメルボルンで、世紀の一戦が幕を開ける。