昨年11月の契約更改後の会見で提言…その真意とは 球春を告げる足音が、もうすぐそこに迫っている。12球団で最も長い、27…
昨年11月の契約更改後の会見で提言…その真意とは
球春を告げる足音が、もうすぐそこに迫っている。12球団で最も長い、27年もの間リーグ優勝から遠ざかるDeNAは、相川亮二監督が就任して新たなスタートを切る。オフには中心選手たちが次々と意識改革を促す“提言”を行うなど、変化を求める動きは大きかった。主将に就任した筒香嘉智内野手が、発言の真意を明かした。
発端は、昨年11月24日に行われた筒香の契約更改後の会見だった。「優勝という強い思いがない者はグラウンドに入る資格はない」「ノリの野球と勢いの野球は違う」など現状への危機感をあらわにした。今季から7年ぶりに主将に就任したが、打診を受けたのは12月のこと。このときはまだ「主将として」ではなく、思いを発信していたことになる。あえて強い言葉で訴えかけたのは、なぜだったのか。
「このタイミングで変わらないと、今後数年ズルズルいくんじゃないかなと思いました。だから僕は、もう嫌なことでもどんどん言おうと思っています。プロ野球選手なので個人であることは間違いないし、みんな自分の成績が大事で、その集団がプロ野球選手。それは当たり前なので、そこに全力を尽くせばいいとは思うんですけど、でもチームとして戦っているわけなので。チームのことをやっぱり見ないと、っていうのは思って言いました」
2024年はリーグ3位ながら短期決戦を駆け上がり、日本シリーズを制した。ペナント奪回への機運が高まった昨季だったが、阪神に13ゲーム差をつけられ独走優勝を許した。個々の能力は高くても、足りないものがある。だから筒香は「僕たちは変わらないといけないんです」と繰り返す。
共鳴するように、その後の会見でも柴田竜拓内野手、山崎康晃投手、石田健大投手、東克樹投手らから、若手への“苦言”ともされる発信が続いた。「そのへんの選手とはシーズン中もよく話していましたから。みんな思っていることはありましたが、言えてなかったっていうだけじゃないですかね」。後に続いた後輩たちの思いを静かに受け取り、「(チームが変わる兆しは)あると思いますよ」と視線を上げた。
自身は今オフもハードな自主トレで追い込んできた。年末年始も休んだのは元日のみ。「新監督になった初年度、選手にとっては今までの変えなきゃいけない部分を変えられる大きなチャンスだと思います。『優勝を目指す』なんて誰でも言えること。本気じゃなければ何も生まれないんです」。強烈なキャプテンシーを発揮する背番号25のもと、DeNAは今度こそ変われるのだろうか。(町田利衣 / Rie Machida)