夢の舞台への吉報が届いた。第98回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校を決める…

 夢の舞台への吉報が届いた。第98回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校を決める選考委員会が30日にあり、大阪桐蔭の2年ぶり16回目の春の甲子園出場が決まった。歴代最多に並ぶ5度目の優勝を目指し、チームは意気込みを新たにした。

 大阪府大東市の学校で待機していたチームに出場決定の知らせが届いたのは午後4時10分ごろ。西谷浩一監督(56)は「スタートラインに立てたので、しっかりと準備したい。ここからが勝負」と言葉に力を込めた。

 昨年は苦しい1年だった。2024年まで4年連続で出場していた選抜大会に出られなかった。大阪勢は98年ぶりに選抜出場ゼロとなり、「歴史的な不振」と話題になった。大阪桐蔭は雪辱をかけた夏も、大阪大会決勝で東大阪大柏原に敗れ、甲子園出場を逃した。

 その分、今回の喜びは大きい。黒川虎雅主将(2年)は「先輩たちと勝てなかった悔しい気持ちがまだまだ残っている。そういう思いがあったから苦しい時も頑張れた」と振り返り、「小さい頃からずっと立ちたかった場所に立てる。わくわくする気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

 エースの吉岡貫介選手(2年)は「甲子園は簡単に行けるところじゃないと思っていた。緊張とわくわくの両方がある」。すでに150キロ以上のスピードを誇るが、この冬も練習に励み、筋肉で体重は6キロほど増えたという。

 大阪桐蔭は選抜大会に過去15回出場し、優勝4度(歴代2位タイ)のほか、2度のベスト4、3度のベスト8がある。この春優勝すれば、東邦(愛知)が持つ最多優勝の5度に並ぶ。春夏を合わせると10度目の甲子園優勝となり、中京大中京(愛知)の11度に迫る。

 西谷監督は「10度目の甲子園優勝に向け、この春、みんなで勝負をかけようと言ってきた」と話し、「昨夏あれだけチームが結束しても勝てなかった。より個を強化し、結束力を高めていきたい」と意気込む。

 黒川主将は「冬の練習を通じて、勝ちにこだわる選手が多くなってきたのを感じる。甲子園で日本一という気持ちはどのチームよりも強い。どんな時でも諦めず、粘り強く戦うことが大事」と語った。

 組み合わせ抽選は3月6日にある。大会は同19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。(渋谷正章)