第98回選抜高校野球大会の出場校が30日に決まり、昨秋の東北大会で4強入りした東北が、2023年以来21回目の切符をつ…
第98回選抜高校野球大会の出場校が30日に決まり、昨秋の東北大会で4強入りした東北が、2023年以来21回目の切符をつかんだ。21世紀枠の候補校だった名取北は選ばれず、補欠校となった。開幕は3月19日。
東北の選手たちは、仙台市泉区の学校にある室内練習場に設置された大型モニターで選考委員会の発表を見守った。東北地区の3枠中、3校目で校名が読み上げられると、大声を上げて抱き合って喜んだ。
東北は強打と積極的な走塁が持ち味。和泉寛太投手(2年)を中心に投手陣も安定している。
昨秋の県大会で準優勝。東北大会では初戦で日大東北(福島)を8―0、準々決勝で日大山形を9―1で破った。準決勝ではこの大会で優勝した花巻東(岩手)に1―4で敗れた。
松本叶大(かなた)主将(2年)は「夢の舞台に立てるのですごく楽しみ。(昨年11月に急逝した)佐藤洋前監督に恩返しができた。甲子園には積極的な走塁をもっと鍛えて臨みたい」と意気込んだ。
我妻敏監督(43)は「選ばれるかどうか分からなかったのでほっとした。このチームは県大会でも東北大会でも優勝しておらず、目標を達成していない。目標達成の権利を得たので、選手たちは甲子園という場所で大きく成長してほしい」と話した。(平井茂雄)
21世紀枠の発表が終わると、名取北の佐藤純二監督はくちびるを固く結んだまま、小さくうなずいた。別室で部員と結果を聞いていた丸山諒大(りょうた)主将(2年)は、会見で「推薦校に選ばれたことで、たくさん成長する機会をもらえた」と感謝を語った。
「秋季大会で選手たちは想像を超える伸びを見せてくれた」と佐藤監督。丸山主将も「粘り強い野球を秋季大会で確立できた。応援に恩返しできるように、甲子園を目指す」と力を込め、夏の大会での飛躍を誓った。
21世紀枠の補欠校の発表を待たず練習に飛び出した選手らは、佐藤監督から結果を聞くと口元がほころんだ。ただ、丸山主将は「選ばれたのはうれしいが、確率はとても低い。夏の大会に向けて切り替えたい」と話した。
名取北は、昨年の秋季大会で東北大会初出場。東日本大震災以降、海岸防災林の再生プロジェクトなどのボランティア活動にも参加してきた。「殺」や「死」といった文字を使わない野球用語を検討する取り組みも行う。そうした活動が評価され、21世紀枠の候補校として推薦されていた。(三村悠)