第98回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場32校を決め…

 第98回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場32校を決める選考委員会が30日、大阪市内で開かれ、21世紀枠候補だった士別翔雲は選ばれず、最北の甲子園出場はかなわなかった。選出された2校に次ぐ、補欠校となった。

 本郷創士主将は、部員らに「甲子園を意識して努力したこの期間は成長の機会になった。気持ちを切り替えて、夏の甲子園に絶対に行こう」と呼びかけた。

 士別翔雲は士別市(約1万6千人)にある道立校。豪雪地帯で零下25度を下回る日もある。

 加盟する道高野連名寄支部(上川北部・留萌北部・宗谷地方)は野球人口の減少が著しく、練習試合一つとっても数十キロの移動が伴う。道高野連10支部のうち唯一、甲子園出場がない。

 そんな環境下でも、部員たちは工夫を凝らして切磋琢磨(せっさたくま)してきた。地元出身者が占めるチームは昨年、夏の選手権北北海道大会で4強。秋の全道大会は準優勝した白樺学園と9回まで競り合い8強。野球普及のため、地域の小学生対象の野球教室も続けている。

 13年から指導する渡辺雄介監督は「士別翔雲は悔しい負けや逆境から一歩ずつ進んできた歴史がある。『あと1歩』という実感はあるので、それを埋めるものが何なのか考え、答えを出し、必ずこの夏に『あと1歩』を埋めたい」と語った。(原知恵子)