<第98回選抜高校野球:選考委員会>◇30日第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が30日、大…

<第98回選抜高校野球:選考委員会>◇30日

第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が30日、大阪市内で行われ、出場32校が決定した。全国9地区の候補校から推薦された21世紀枠は高知農、長崎西の2校が選ばれた。東北地区の3校目は東北(宮城)、関東・東京地区の6校目は昨秋関東大会8強の横浜(神奈川)、東海地区の3枠目は大垣日大(岐阜)、神宮大会枠があった九州地区は、4強校に加え、沖縄尚学(那覇)が選出された。

   ◇   ◇   ◇

選考が注目された地区で、昨年の甲子園春夏優勝校がいずれも最後の枠を勝ち取り、出場を決めた。センバツ王者の横浜は、まず関東で浦和学院(埼玉)との比較になったが、走攻守で横浜を推す声が高かった。さらに織田翔希(2年)を軸とした高い投手力で、東京準優勝の関東第一をも上回った。

神宮大会枠を獲得した九州地区の5枠目には、昨夏の全国選手権王者・沖縄尚学が入った。全国制覇の立役者、末吉良丞、新垣有絃(いずれも2年)が健在。充実した投手力が高く評価され、4強を除く他の8強校を上回ると判断された。

東北地区の3枠目は、バランスのとれたチーム力から東北に。東海地区の3枠目には大垣日大が選出された。聖隷クリストファーとの比較で、東海王者の中京大中京戦で見せた充実した戦いぶりが評価された。

21世紀枠は、文武両道の長崎西、活動環境の困難を克服した高知農が選ばれた。高知農は部員不足による活動継続の危機を乗り越えてきた。実習などで授業終了時刻が部員ごとに異なり、練習の形態も工夫しながらの部活動が21世紀枠にふさわしいと認められた。

今大会から初めて指名打者制が導入されるが、選考への影響はなかった。選考委員長の日本高野連・宝会長は「指名打者候補のいい選手がいるからこの学校を選んだ、というようなことはありませんでした。出場が決まった学校がDH制をどううまく使ってくれるかということだと思います」と説明した。【堀まどか】

【代表校アラカルト】

◆初出場 大会初出場は帝京長岡と高知農の2校だけ。ともに春夏を通じて初出場。初出場2校は74、24年の各3校を更新する戦後最少。戦前は40年の1校(参加20校)などがある。

◆出場回数 最多は中京大中京の33度目。33度は歴代2位(1位は龍谷大平安の42度)。熊本工の22度は10位の早実に並んだ。

◆復活出場 21世紀枠の長崎西が75年ぶり。センバツでは15年松山東の82年ぶり、24年田辺の76年ぶりに次ぐ3番目のブランク。

◆近畿初の公立ゼロ 公立は21世紀枠の2校を含め4校。私立28校。近畿勢の公立校が選ばれなかったのは大会史上初めて。

◆夏春連続 昨夏代表は花巻東、山梨学院、横浜、東洋大姫路、高川学園、神村学園、沖縄尚学の7校。

◆春5年連続 山梨学院が22年から5年連続出場。春の5年以上連続出場は昨年の敦賀気比(5年)以来。関東・東京勢の5年連続は初。89~92年帝京の4年連続、戦争の中断を挟み39~41、47年桐生中(4大会連続)の例を上回った。

◆アベック出場 新潟、滋賀、兵庫、長崎から2校出場。新潟2校は11年の日本文理、佐渡以来2度目。佐渡は21世紀枠だったため一般枠2校は県勢初。新潟県勢のセンバツは14年日本文理以来12年ぶりとなり、全国47都道府県で最も大会出場から遠ざかっていた。

◆V経験校 春夏とも優勝経験があるのは横浜、帝京、中京大中京、大阪桐蔭、沖縄尚学の5校。春だけは山梨学院、三重、智弁学園、崇徳、夏だけは花咲徳栄、東洋大姫路。

◆最多5度目V狙う 横浜、中京大中京、大阪桐蔭はセンバツで4度優勝。大会最多5度の東邦にあと1度で並ぶ。

◆春連覇へ 横浜は昨年優勝。過去の春連覇達成は3校(29、30年第一神港商、81、82年PL学園、17、18年大阪桐蔭)。

◆夏春連覇へ 昨夏Vの沖縄尚学が出場。過去の初春連覇は4校(30、31年広島商、37、38年中京商、60、61年法政二、82、83年池田)。