<第98回選抜高校野球:選考委員会>◇30日第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が30日、大…

<第98回選抜高校野球:選考委員会>◇30日

第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が30日、大阪市内で行われ、出場32校が決定した。全国9地区の候補校から推薦された21世紀枠は高知農、長崎西の2校が選ばれた。東北地区の3校目は東北(宮城)、関東・東京地区の6校目は昨秋関東大会8強の横浜(神奈川)、東海地区の3枠目は大垣日大(岐阜)、神宮大会枠があった九州地区は、4強校に加え、沖縄尚学(那覇)が選出された。

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夕焼け空のグラウンドに紺色の帽子が舞う。帽子の主は、高校野球ファンに慣れ親しまれた縦じまのユニホーム。15年ぶりの甲子園の舞台に戻る帝京ナインの顔に笑みが広がった。夏は優勝2回、春は優勝1回、準優勝2回。前監督で名誉監督の前田三夫氏(76)の下で甲子園51勝を挙げ、「東の横綱」として全国の強豪校から恐れられた。ただ近年は激戦区東京の壁に阻まれ、11年夏の甲子園を最後に遠ざかった。

この日晴れて出場校に読み上げられた後、21年秋から指揮を執る金田優哉監督(40)は「素直にすごくうれしいです。長くかかりました」と声を震わせた。「OBとしても、監督としても選手たちを誇らしく思います。今回の選手たちの頑張りは、間違いなくOBたちの頑張りの上にある」と力を込めた。

食道がんと咽頭がんを患い芸能活動休止中の「とんねるず」石橋貴明(64)は「16年ぶりに!!!涙!!!甲子園楽しんで!!!魂!!!」と自身のX(旧ツイッター)に投稿した。関係者によると、昨年から闘病中のOBは昨秋の東京大会準決勝、決勝とお忍びで現地で観戦し、後輩たちの活躍を目に焼き付けたという。

金田監督は「優勝したことを喜んでくれていると関係者の方から連絡いただいて。日程が合えば、甲子園にも来てくれると思う」と期待。病気と闘う偉大なるOBとともに、「帝京魂」を胸に“甲子園常連”の看板復活を期す。【平山連】